月のうた の商品レビュー
母が亡くなり、父と継母と3人で暮らすことになった主人公。主人公、継母、叔母、父の4人の視点から物語は構成されている。欲を言えば、母の友人の息子の視点も入れてほしかった。 時間の経過が早くて、主人公と継母、叔母と継母の距離が思いのほか早く縮まることに違和感を覚えた。血が繋がってい...
母が亡くなり、父と継母と3人で暮らすことになった主人公。主人公、継母、叔母、父の4人の視点から物語は構成されている。欲を言えば、母の友人の息子の視点も入れてほしかった。 時間の経過が早くて、主人公と継母、叔母と継母の距離が思いのほか早く縮まることに違和感を覚えた。血が繋がっていないがゆえに起こる家庭内での問題をもっと描いてほしかった。多分僕はもっとシリアスなものを求めているんだろう。小学生から中学生ぐらいの年代の子が読んだら、本書をおもしろいと感じるかもしれない。ライトな家族小説。
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それぞれがいろいろな想いを抱きながら生きている。章ごとに語り手が変わるので、それがよくわかる。想いあって、受け容れて、支えあう。不器用なやさしさ、厳しいやさしさ、見守るやさしさ・・・決してドラマチックな展開はない。日常の中に隠れている出来事をそっと紡ぎだした。そんな印象。民子のし...
それぞれがいろいろな想いを抱きながら生きている。章ごとに語り手が変わるので、それがよくわかる。想いあって、受け容れて、支えあう。不器用なやさしさ、厳しいやさしさ、見守るやさしさ・・・決してドラマチックな展開はない。日常の中に隠れている出来事をそっと紡ぎだした。そんな印象。民子のしなやかな強さ、宏子のおおらかなやさしさ。祥子の温かい眼差し。おばあちゃんの大きな愛情。不器用な父親。ひとりひとりの登場人物がみんな魅力的。本当にいい物語だった。
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なんて温かくて優しいお話なのだろう。人は想い想われて、受け入れ合って、大切な人がいなくなってしまっても思い出をまた大切な誰かに紡ぎ続けて、そうしてこれからも生きていくのだろうなあ。親という存在についても考えさせられます。両親や祖母に会いたくなった。視点が変わる毎に別サイドから人物...
なんて温かくて優しいお話なのだろう。人は想い想われて、受け入れ合って、大切な人がいなくなってしまっても思い出をまた大切な誰かに紡ぎ続けて、そうしてこれからも生きていくのだろうなあ。親という存在についても考えさせられます。両親や祖母に会いたくなった。視点が変わる毎に別サイドから人物が見えるので、見方が変わるのも面白かったなあ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ひとつの物語を、章ごとに異なる登場人物の視点から描いています。 こういう見せ方をする作品はもともと好みなので、楽しめました。 物語自体は、取り立てて大きな事件が起きるでもなく、 淡々と静かに進んでいく感じです。 毎年、秋~冬は、静かで落ち着いた物語が読みたくなるので、 次の秋にでも再読したいと思います。
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それぞれの登場人物が活き活きしていて読んでいても気持ちよい。民子の強さ、宏子がマイペースだが誰にも媚びず自分を貫く姿も好感が持てる。
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ひとつ前のサスペンスもそうだったけど、出てくる人それぞれの視点で書いてある本好き。色んな人がいて色んな考え方をしてるんだよな。だから、ぶつかるのは当たり前。母親が亡くなるとこは思わず泣いてしまった。あとがきで向田邦子の名前が出てきた。うん、確かにそうかも。この読みやすさは向田さん...
ひとつ前のサスペンスもそうだったけど、出てくる人それぞれの視点で書いてある本好き。色んな人がいて色んな考え方をしてるんだよな。だから、ぶつかるのは当たり前。母親が亡くなるとこは思わず泣いてしまった。あとがきで向田邦子の名前が出てきた。うん、確かにそうかも。この読みやすさは向田さんに通ずるものがある。
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第2回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。 解説の池上冬樹さんも書かれてますが、大賞でも良かったのでは。 まあ後に色々話題になった賞ですから、選定基準が曖昧なんでしょうな。 穂高さんには良い作品をどんどん書いて欲しいです。良かったです。
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じいちゃんが死んだとき思い出した。どうして教えてくれなかったのか。 ただ自分が受け入れられないからではなく、周りの状況を考慮してだろう。それに対して文句は言ってはいけない。 心がほっこり暖かい気持ちになれる本だ。なによりばあちゃんと陽一の母の優しさがいい
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すらすらとすんなりと読めちゃう ただどうしても始めの「凍み豆腐」のルビが気になる 地元民はそんな言い方しませんよ
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