大麻草解体新書 の商品レビュー

大麻草検証委員会【編】

2014/03/24

表紙買い。
簡潔明快な表紙、タイトル。いい感じの表紙。しかし内容は良くないと感じる。

「大麻は法律で禁じるものではない」というのはよくわかった。昔は普通に栽培されて大麻=麻で麻の製品が大量に作られたり、神様の由来になったり等、日本人の文化に根付いていた。
最近の研究では毒性も低く、カフェインと同等程度だとの研究結果もあり、薬としての効果も得られるというのもあるらしい。
法律が決められたときの背景も大した根拠も無いのにアメリカが押し付けてきたりしてきたらしい。

しかしだ。何故ここに書かれている文章は洗脳しようとしてくるんだ？

この本は講演会での発表内容をまとめた本らしい。なので本として書かれた、まとめられた文章ではないので、その場にいないと解らない部分もあるのかもしれない。というか本として読むのに適していない。
p193に資料を抜粋してある部分を先に読むべきだったな。
最初の講演者の内容がうさんくさく感じるというか、背景を大事にして大麻を置き去りにした内容というか、偏見の固まりというか自分勝手に話して論理がきちんとしていない話に感じる。最近は17,18の女の子が睨んできて昔の日本は素晴らしいと感じたり、机の上に小銭を置いていても取らないから最近の若者は素晴らしいといったり、筋が通っていない部分が多く感じる。
というか大麻の話なのにこの人は日本文化は素晴らしい話が長い人だったな。

胡散臭く感じる部分は、「毒性が少ないから麻薬ではない」「大麻を吸うとハッピーになるから病人に吸わせてボランティア(つまり無休労働)させて社会貢献させろ」「大麻みたいな軽いものを違法にして刑務所行きの人を増やして安く労働力を確保するのはうまい方法だなと思いました」等。毒が強い弱いで麻薬のカテゴライズが決まるものなのか？あとのは差別用語というか本気では言っていないんだろうけど可笑しい事を言ってますよね？

大麻の現状の研究結果や活動、違法ではない物という事はよくわかった。しかしこの本だけで判断する事は出来ないように感じる。

2011/11/17

2010年11月17日に行われた大麻草検証委員会主催の麻と人類文化を考える国民会議のシンポジウムの内容の書下ろしした本。大麻草についての最新情報と法律事情がよくわかります。大麻ヒステリーの武田邦彦先生、栃木県農業高校の取り組みなど従来にない情報も満載してあります。