子どもをめぐるデザインと近代 の商品レビュー
日本における子どもの服・玩具・部屋などについて、明治大正期を中心的にその発展過程を整理した力作…なのだと思う。論点が多すぎて流し読みしてしまった。 ヴィクトリア朝時代に発展した西洋の子ども観が文明開化や大正デモクラシーの中で日本に輸入されていったことは分かったのと、百貨店が子ども...
日本における子どもの服・玩具・部屋などについて、明治大正期を中心的にその発展過程を整理した力作…なのだと思う。論点が多すぎて流し読みしてしまった。 ヴィクトリア朝時代に発展した西洋の子ども観が文明開化や大正デモクラシーの中で日本に輸入されていったことは分かったのと、百貨店が子ども用品の文化の発信地になっていたということも分かった。意外と一握りの西洋志向の商人や文化人がこうした潮流を作ったというのは面白かったが、この時代は一事が万事そうだったような気もする。 序文にある通り、子ども研究ではなく、子ども用品というものを通して、当時の(大人の)社会観念や消費行動を整理したもの。歴史の勉強の切り口として面白かった。
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