京劇がきえた日 の商品レビュー
日・中・韓の絵本作家が手をつないで創った平和絵本シリーズ。以前、その中の一冊『花ばぁば』クォン・ユンドク/著を読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。 この絵本は中国の南京の町に住む9歳の少女の視点で描かれていきます。 町はずれを秦淮河(チンホアイホー)が静かに流れています。秋深...
日・中・韓の絵本作家が手をつないで創った平和絵本シリーズ。以前、その中の一冊『花ばぁば』クォン・ユンドク/著を読んだ時の衝撃は今でも忘れられません。 この絵本は中国の南京の町に住む9歳の少女の視点で描かれていきます。 町はずれを秦淮河(チンホアイホー)が静かに流れています。秋深いある日、京劇の花形役者が家にやってきました。 ヨウおじさんの声は透き通るように美しい しなやかな身のこなしを見るのも 京劇の舞台を観に行くのもはじめて お酒に酔った楊貴妃に勇ましい女将軍 天女の舞の艶やかなこと けれどヨウおじさんは行ってしまった わたしに綺麗な髪飾りを残して… 少女が京劇にうっとりした夜を境に、南京の町は空襲警報と爆弾の音に包まれます。繊細な中国画が明暗を描き分けていて心に染み入ってきました。 戦争は人の命、文化の命をも奪ってしまう—平和を大切にと願う著者の思いが伝わってくる絵本です。
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日・中・韓 平和絵本 シリーズ その3・京劇がきえた日 ※この本の紹介は「父さんたちが生きた日々」をご覧下さい。 2024/01/30 更新
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~あらすじ~ 南京の街にやってきた有名な京劇役者・筱云仙。 素晴らしい舞台を終えたあと、日本軍による侵略がはじまり… 今まで何冊も絵本を読んで来ましたが、外国のものばかりで 中国の作品は孫悟空くらいだけ。 素朴で心魅かれる挿絵のこの本を手にとり、読んでみたところ、 日本人が...
~あらすじ~ 南京の街にやってきた有名な京劇役者・筱云仙。 素晴らしい舞台を終えたあと、日本軍による侵略がはじまり… 今まで何冊も絵本を読んで来ましたが、外国のものばかりで 中国の作品は孫悟空くらいだけ。 素朴で心魅かれる挿絵のこの本を手にとり、読んでみたところ、 日本人が読むには切ない物語。 http://yaplog.jp/dalian/archive/202
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