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令嬢たちのロシア革命 の商品レビュー

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2013/08/16

18世紀のロシアは女帝の時代でなんと66年も。そして後発の地域のように思っていたが、女性たちの活躍が帝政時代にも多く見られたことは知りませんでした。レーニンの妻がレーニンにほれ込んでいた様子などは楽しいですが、上流階級の多くの知的女性たちが革命に際して重要な役割を果たしていたとい...

18世紀のロシアは女帝の時代でなんと66年も。そして後発の地域のように思っていたが、女性たちの活躍が帝政時代にも多く見られたことは知りませんでした。レーニンの妻がレーニンにほれ込んでいた様子などは楽しいですが、上流階級の多くの知的女性たちが革命に際して重要な役割を果たしていたということは驚きです。当時はそれだけ先進的思想として人気を博したわけですね。イネッサ・アルマンドなど美人革命家とレーニン夫妻との微妙な三角関係など、興味深いものがありました。革命家なのに許せません!ロシア革命の詳細な流れを女性という観点から学ばせてもらいました。マレクサンドラ・コロンターイなどもレーニンと微妙です。

Posted byブクログ

2012/06/24

ロシア革命でこんなに女性が活躍していたとは知らなかった。 それにしても、ロシア人の名前がちっとも覚えられない・・・だから読み進めててもこの人誰だっけ、と進んでは戻り進んでは戻り。そういう意味で読むのがタイヘンだった。

Posted byブクログ

2011/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

18世紀末から20世紀初頭、レーニン革命前の旧ロシア。特権階級の貴族の家に生まれた女性たちの一生はあらかじめレールが弾かれていた。地位は前近代的で、旅行するに必要なパスポートも親や夫の物に並記されるなど、一般的な自由はなかった。しかし意外なことに財産の所有権・相続権が認められていたため経済的自立はあり一定の発言権あった。 そこで近代的な思想に触れた一部の令嬢たちは、親の認めた結婚以外の人生を目指し、激動の時代、苦労しながら自己の運命を切り開いていった。 本書は5人の娘、「フェミニズム運動から革命に身を投じ、ソ連時代世界初の女性大使になった」「革命に身を投じながらスターリンに処刑された」「レーニンの愛人になり革命の功労者として天寿を全うした」「皇帝の暗殺を企てたテロリスト」「反革命の闘士として白ロシア軍と共に戦い、アメリカに渡って共産主義を批判し続けた」...壮絶な令嬢たちの物語。 恵まれた環境を捨てて、己の信念を貫いた女性たちの生き方は非常にすがすがしい。 300ページにも及ぶ大著だが、5人のエピソードを語るには分量が足りなかった。一人の令嬢の生き様に焦点を絞った続編を期待したい。

Posted byブクログ