菓子司・末富「京菓子の世界」 の商品レビュー
和菓子の写真がとにかく美しい。銘、由来の説明、写真を代わる代わる眺めて、見立ての妙を味わうのが楽しい。
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訪問時のお土産、お祝いの品を選ぶ際はあれこれ迷うもの。「内祝だから○○」「簡単なお土産だから○○」という固定観念で選んでしまったがために、恥ずかしい思いや後悔をしたことがあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな失敗を繰り返さないためにも、京都老舗和菓子店の主人・山口...
訪問時のお土産、お祝いの品を選ぶ際はあれこれ迷うもの。「内祝だから○○」「簡単なお土産だから○○」という固定観念で選んでしまったがために、恥ずかしい思いや後悔をしたことがあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな失敗を繰り返さないためにも、京都老舗和菓子店の主人・山口富蔵(※「蔵」は旧字体)氏から“気持ちの伝え方”を学んでみませんか。知れば、さりげない中にもセンスが光る品を選ぶコツが見えてきます――。 * * * ■訪問時のお土産に託す喜びの気持ち 人のお宅を訪問するとき、またお会いする折々に何か心を表すものをお土産にお持ちしたいものです。珍しいもの、手に入れ難いもの、美しいもの、美味しいものなどなど、贈る人の心が表れるものです。 一番大事なことは自分が自信をもって優れたものといえるものを贈ることでしょう。そして急いで食べなくても少し日持ちするもの、先さまの家族構成などを考えるのも大切なことです。お土産の包装紙を見ただけで誰からの贈り物かわかるようになれば立派なものです。 口に入れるときに贈り主の顔が浮かび、気持ちを汲み取れるものこそ、お土産としての価値が生まれるものです。 ■記念日の祝い菓子 人生にはいろいろの節目があります。それぞれを「ハレ」の日とし、記念日として祝うのが古くからの習わしです。誕生日、幼稚園への入園、小学校への入学など、またそれぞれの卒業。そして新しい人生への旅立ちとしての結婚など、多くの人々に祝福を受けお祝いを頂戴するのも喜びであります。そしてその心に感謝の気持ちを贈り返すのが常であり、日本人は古くより「内祝」として喜びの心をお返ししてきました。 その「内祝」の心をいろいろと工夫し、表現し、形にして贈るのもまた喜びの心の表し方です。古くから伝わる伝統のものや、お客様の思いを汲み入れたアイディア溢れる菓子をそれぞれの場に合わせて作らせていただくことも、菓子屋にとっての楽しさであります。~家庭画報特別編集『菓子司・末富 京菓子の世界』より * * * 迷わず選ぶコツは、相手にどんな喜びを伝えたいかを考える、の一点。実にシンプルですよね。盲点だった……というかたもいらっしゃるのではないでしょうか。値段より何より、心が伝わる品を選ぶことでお互いが笑顔になる、そんな贈り物をさらりとできるようになれるとうれしいですよね。
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