悪霊(2) の商品レビュー
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一巻では何が起きようとしているのか分からなかったが、二巻でようやく把握できてきた。気づいたときにはもう遅いという事態になりそうだ。 二巻なのに登場人物がどんどん増える!でもその分人物像に深みが増すので、なくてはならない人々なのだ。 主要人物は誰も彼もが拗れた事情を抱えていて、敵か味方かと簡単に振り分けられないリアルな複雑さがたまらない。社交界のしがらみや利害関係、親子の不和など、人間関係に読み応えがあると感じた。 チーホン神父とニコライの会話が特に面白かった。自ら破滅に向かおうとするニコライと、別の道をすすめる神父。罪というものの捉え方と、自分を許し他人に許してもらうことが人生にどういう意味をもたらすのかを考えてしまう。
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俗悪と悲劇を結びつけるために多大な労力を要したであろう作品であり,構造を把握するだけでも複数回読まねばならないことは決まっている。その中で訳者による解説は心強い。
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面白いのか? 登場人物が多く、どうも流れが掴みきれず楽しめていない。 ワルワーラ夫人の愛する息子ニコライはだいぶ破滅的な性格。彼がちょっとキスをしたことで可哀想な14歳の女の子が自殺してしまい、その娘のことを考えているニコライが悪霊に取り憑かれてるみたいだなあ、と思った。 でも巻...
面白いのか? 登場人物が多く、どうも流れが掴みきれず楽しめていない。 ワルワーラ夫人の愛する息子ニコライはだいぶ破滅的な性格。彼がちょっとキスをしたことで可哀想な14歳の女の子が自殺してしまい、その娘のことを考えているニコライが悪霊に取り憑かれてるみたいだなあ、と思った。 でも巻末の解説では、ニコライとピョートルが悪霊だ、と書いてあった。
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登場人物それぞれが個性が強くて面白い いびつでカオス どうやって終わるのか楽しみ いつかまた読み直す
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1巻の解説で少々ネタバレがあったものの、読んでみると不穏な空気にぐいぐい引き込まれた。悪意のある人々に、善良で金や地位がある人がしらずしらずのうちに巻き込まれていく様は非常に恐ろしい。本書はずっと不穏。宮部みゆきさんの作品を読んでいるような気分になる。 スタヴローギンが主教に相...
1巻の解説で少々ネタバレがあったものの、読んでみると不穏な空気にぐいぐい引き込まれた。悪意のある人々に、善良で金や地位がある人がしらずしらずのうちに巻き込まれていく様は非常に恐ろしい。本書はずっと不穏。宮部みゆきさんの作品を読んでいるような気分になる。 スタヴローギンが主教に相談にいく場面はなにか唐突な感じはしたが、想像と違った方に進んでいて、こちらも目が離せなくなった。 本書の解説では、当時のロシアの社会情勢を教えてくれており、それはとても参考になる。少し置いて読み直したい。
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第7章 同志仲間で p483 『でも、どんなにうまく事が運んだって、それだけの首切りをやり終えるには早くて五十年、いや三十年はかかります。』 舞台設定の1869年、連載の1871-1872年から、1905年のロシア第一革命、1917年のロシア革命まで 33〜36年、45〜48年...
第7章 同志仲間で p483 『でも、どんなにうまく事が運んだって、それだけの首切りをやり終えるには早くて五十年、いや三十年はかかります。』 舞台設定の1869年、連載の1871-1872年から、1905年のロシア第一革命、1917年のロシア革命まで 33〜36年、45〜48年と考えると、随分予言的な台詞だ。 後付け史観かもしれないが、他にものちの歴史を知って読むとドキッとする表現が多い。革命待望の雰囲気は当時から濃厚にあったんだろうか。ドストエフスキーは待望してないにせよ。
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<登場人物> ユーリヤ夫人 スタヴローギン ピョートル・ヴェルホヴェンスキー ワルワーラ夫人 マリヤ リプーチン シャートフ キリーロフ 舞台 【物語】 スタヴローギンは、マリヤ・チモフェーエヴナと結婚している。 [レビュー] 狂言回しとしてのピョートル・ヴェルホヴェンスキー。 会話劇が面白くもあるのだが、婉曲的な物言いが、具体的に何の事を意味しているのか、僕にはわかりづらかった。 名作とされている作品の一つであるが、当初、内ゲバを描いた作品であるとの予想の激しい描写は無く、物語は会話劇を中心にゆったり動き、亀山氏の翻訳は読みやすいのだが、僕には面白味がわからなかった。
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二巻では、ピョートルとスタヴローギンかどんな人物なのかがわかってきてだいぶ読みやすく、面白くなってきた。 特に『スタヴローギンの告白』がここに入っててよかったと思う。 この章があるとないとでは全然スタヴローギンへの理解が変わってくると思うので読めてよかった。昔は削除されてたと聞...
二巻では、ピョートルとスタヴローギンかどんな人物なのかがわかってきてだいぶ読みやすく、面白くなってきた。 特に『スタヴローギンの告白』がここに入っててよかったと思う。 この章があるとないとでは全然スタヴローギンへの理解が変わってくると思うので読めてよかった。昔は削除されてたと聞いたので。 ピョートルの「ぼくはあなたに寄生する蛆虫だ……」はピョートルの不気味さと相まって名言だなあと。 三巻はさらに大きく展開が動きそうなので楽しみ。 (2024/02/06:再読)
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たくさん人が出てくる。他の本も読んでいたので、何度か引き返して読み返した。 これからどうなっていくんだろう? 感想は3巻で。
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スタヴローキンの抱えている秘密が明らかになり、 ピョートルが走り回って物語は大きく動き出す。 そして何も起こらないわけがない3巻へと続く。 巻末の解説がないともやもやしたまま終わりそうかも。 主要人物以外が誰だったっけという感じなる。
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