読売新聞 用字用語の手引 の商品レビュー

読売新聞社【編著】

2013/06/25

　この本の装丁担当は、何度か一緒に仕事をしたことのある、
　長谷川徹さんです。

　奥付を見ると、普通の「装丁」という表記ではなく、
　「装幀 長谷川徹」とあります。
　たしかに、長谷川さんは、「装丁」ではなく、「装幀」の文字が
　好きだったと、思い出しました。

　この本は、「新常用漢字表」に対応しています。
　常用漢字は、みんなの共有財産です。
　使いこなして、情報の伝達・共有に役立てましょう。

　「私は文章なんか書かないから、要らない」
　と言う人もいるでしょう。
　でも、眺めているだけで、楽しい。

　「配水」と「排水」と「廃水」の違いを、
　用例と一緒に解説してあったりします。
　答えが気になる方は、書店さんで手に取ってみてくださいな。

　　　　　*

　奥付にある「装幀」ですが、
　念のため本文の「そうてい」のところを引いてみたら、
　「装幀」ではなく、「装丁」を使うと、ありました。

　奥付の「装幀」という表記は、たぶん、
　長谷川さんの、細部への関心を反映しています。