藤子不二雄のブラックユーモア 黒ィせぇるすまん(1) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
喪黒福造なら間違いないね、と購入。実際それほど彼の話はなかったけど、A先生のルーツここにありました。不条理で血も涙もない話ばかりと思いきや、気まぐれに救われる人がいたり、逆にリアル。全部実話じゃなかろうか?モヤモヤする結末だけど、当の主人公たちは幸せそうで、あぁ自分の了見が狭いだけかも、とか考えた。
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表題の「黒イせぇるすまん」のような、心の底に眠っている心理が表に出てきてしまった、という展開が多く収録されていて、非常に読後がよろしくない。ブラックユーモアなので、そうでなくてはいけない。 「黒イせぇるすまん」は精神の変化のきっかけがあるけども、「水中花」のようにいつの間にか変容...
表題の「黒イせぇるすまん」のような、心の底に眠っている心理が表に出てきてしまった、という展開が多く収録されていて、非常に読後がよろしくない。ブラックユーモアなので、そうでなくてはいけない。 「黒イせぇるすまん」は精神の変化のきっかけがあるけども、「水中花」のようにいつの間にか変容していたというのが、気持ち悪くていやでした。それこそがブラックなのですが。 あとギャンブル好きねA先生。普段隠している一面が垣間見えるという点では、ブラックユーモアの作品で描こうとしているものと共通するものがあったのかしら。
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単行本初収録の『わが名はモグロ…喪黒福造』を久々に再読。藤本先生とのやりとりもあり、まるで『まんが道〈30代編〉』を読んでいる感覚。大橋巨泉やしのだひでお先生の登場も嬉しい。 『禁じられた遊び』は大幅カット再構成版。もしかしたら再構成版を読むのははじめてかもしれない。 元は24...
単行本初収録の『わが名はモグロ…喪黒福造』を久々に再読。藤本先生とのやりとりもあり、まるで『まんが道〈30代編〉』を読んでいる感覚。大橋巨泉やしのだひでお先生の登場も嬉しい。 『禁じられた遊び』は大幅カット再構成版。もしかしたら再構成版を読むのははじめてかもしれない。 元は24ページあった作品が、「頭や心が幼い」少年の登場シーンをカットするなどしてわずか10ページに。 冒頭の数ページや、外人墓地に行くくだりはそのまま残しても問題はなかったと思うのだが、かつて発売された愛蔵版2巻「ぶきみな5週間」の中の一編『毛のはえた楽器』と差し替えるために用意された都合上、どうしても10ページに縮めないといけなかったのだろう。元の長いバージョンのほうが遥かに臨場感があり完成度も高いだけに残念。
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