カラット探偵事務所の事件簿(1) の商品レビュー
探偵・古谷と助手の井上が営む、謎解き専門の探偵事務所「カラット探偵事務所」。短編6本を収録。 作家の妻が夫の浮気を疑いメールの暗号解読を依頼する『卵消失事件』、地元の名家の自宅に矢が打ち込まれた事件の謎を解く『三本の矢』、祖父が残した兎の和歌三首の謎を解く『兎の暗号』、行方をくら...
探偵・古谷と助手の井上が営む、謎解き専門の探偵事務所「カラット探偵事務所」。短編6本を収録。 作家の妻が夫の浮気を疑いメールの暗号解読を依頼する『卵消失事件』、地元の名家の自宅に矢が打ち込まれた事件の謎を解く『三本の矢』、祖父が残した兎の和歌三首の謎を解く『兎の暗号』、行方をくらませた父(と猫)の居場所を探す『別荘写真事件』、団地内で配布された怪文書の謎を解く『怪文書事件』、結婚の挨拶に来た娘夫婦の到着時間についての謎を解く『三つの時計』。 謎解き専門という特殊な設定が面白く、人の死なないミステリーが読みたいと思い読み始めた。日常の謎なのかなと思っていたが、事件が起きているのでそういうわけでもなかった。まぁ日常の謎に探偵雇わないか。地方都市が舞台で名家の三男という設定だから成り立っているが、正直個人的にはあまり印象に残る感じではなかった。
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この作家さんとの巡り合わせはあまり良くない。 『イニシエーション・ラブ』は未読だし、かの超絶ミステリのオマージュ『匣の中』もそうだ。 出だしは悪くなかった。 第4回メフィスト賞受賞作『Jの神話』は刊行直後に読んだ。 『塔の断章』も人から借りて読んだ。 それ以来、実に久方ぶりの乾く...
この作家さんとの巡り合わせはあまり良くない。 『イニシエーション・ラブ』は未読だし、かの超絶ミステリのオマージュ『匣の中』もそうだ。 出だしは悪くなかった。 第4回メフィスト賞受賞作『Jの神話』は刊行直後に読んだ。 『塔の断章』も人から借りて読んだ。 それ以来、実に久方ぶりの乾くるみ作品である。 一言でまとめれば日常の謎系ミステリ連作短編集。 ただし、ラストに強烈な仕掛けがある。 アリかナシかで言えば、アリ寄りのナシかな、第13回メフィスト賞作品を通過した身としては。 さて、次に読むのは何になるやら、いつになるやら。
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表紙の先入観からファイル20はやられました。乾作品はさぁ〜っと読み始め、ぱ〜っと終わるみたいな感じで読んでしまいます。カラット探偵面白いぜ!
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6編からなる短編集。主に謎解きだけを受ける探偵事務所で若い同級生2人が主人公である。 一編一編、内容が凝ってて仲々良く考えられています。読み易くすらすら読んでしまいます。が事件の動機など細かいところはちょっと…って言う感じがしますがそれもご愛嬌。
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ミステリー小説としての完成度はちょっと低いかな…と思っていた!最後の一文までは! でもやっぱり、最後にまさかの展開でびっくりしたけど、ひとつひとつの事件というか謎は微妙な感じ。動機とかがしっくりこない!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
さっすが乾くるみ、凝ってるな〜。読んでいて思うし、解説読んでもっとそう思いました。 全6話の短編集です。 図書館で借りて、はじめ1話だけ読んで、ストーリーに無理があるんじゃないかと思ったのと、暗号にあまり惹かれず、冗長に感じてしまい、返却してしまいました。 半年以上経ってから、やっぱり気になり、2話以降を読み始めると、面白く、夢中で読み進めました。暗号自体は特別好きではないですが、ストーリーや雑学が好きです。 意表を突かれた時は、伏線はあったか、矛盾点がないか、読み返してしまいます。それがまた楽しいです。
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「乾くるみ」の連作短篇作品『カラット探偵事務所の事件簿1』を読みました。 なかなか読書時間が確保できないので、短篇集がイイなぁ… と思って選択しました。 「乾くるみ」作品は初めてですね。 -----story------------- あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いた...
「乾くるみ」の連作短篇作品『カラット探偵事務所の事件簿1』を読みました。 なかなか読書時間が確保できないので、短篇集がイイなぁ… と思って選択しました。 「乾くるみ」作品は初めてですね。 -----story------------- あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします! 高校の同級生「古谷(ふるや)謙三」が探偵事務所を開くことになった。 体調を崩していた「俺」は、その誘いを受け新聞記者から転職して、「古谷」の探偵事務所に勤めることにした。 探偵事務所といっても、浮気調査や信用調査などは苦手としているようだ。 出不精の所長「古谷」を除けば、実質的な調査員は「俺」だけになってしまうので、張り込みや尾行などといった業務もろくにこなせないのだ。 ではいったい何ができるのかというと――実は≪謎解き≫なのだ。 作家とファンのメールのやりとりの中から、隠された真実を明らかにしていく『卵消失事件』、屋敷に打ち込まれた矢の謎を解く『三本の矢』、祖父が作ったという三つの和歌から屋敷内に隠されたお宝を掘り当てる『兎の暗号』、差出人不明の手紙に同封された写真から父の居場所を見つけ出す『別荘写真事件』、団地内に配られた住人の不倫を告発する怪文書の謎を解く『怪文書事件』、「古谷」と「井上」の同級生の結婚式で、新婦の父親から風変わりな相談をされる『三つの時計』の6つの事件を収録。 『イニシエーション・ラブ』、『リピート』で大反響を巻き起こし、練達の愛好家を唸らせつづける著者、待望の連作短篇集。 ----------------------- カラット探偵事務所の「古谷謙三」と「井上」が謎を解き明かす、カラット探偵事務所シリーズの第一作で、「俺」こと「井上」が一人称の『事件簿』を記す形で進む、以下の六篇が収録されています。 ■File 1 卵消失事件 ■File 2 三本の矢 ■File 3 兎の暗号 ■File 4 別荘写真事件 ■File 5 怪文書事件 ■Flie 6 三つの時計 『卵消失事件』は、作家である夫の浮気調査を依頼され、メールのやりとりから隠された真実のメッセージを解き明かす物語、、、 卵と浮気、電車でgo!等、浮気とは無関係そうなキーワードや事象が「古谷」の推理により、結びついて行くところは面白いですね。 『三本の矢』は、謎の三本の矢が旧家に打ち込まれた謎を解き明かす物語、、、 兄弟がお互いを思いやる気持ちから発生した事件… なかなかイイお話しでした。 「この新しいスポーツの、世界で3番目にプレイした人物に、なってみませんか?」という「古谷」の決め台詞が印象に残りました。 『兎の暗号』は、和歌に隠された宝探しのメッセージを解き明かす物語、、、 うーーーーーん、難し過ぎた… ついていけませんでした。 『別荘写真事件』は、別荘で写された写真を頼りに、生き別れた父親の消息を探る物語、、、 月って、北半球と南半球では、逆さまに見えるんですねぇ… 考えたこともありませんでした。 クロスワードを埋める内容にもなっていて、とても凝っていましたね。 『怪文書事件』は、団地で次々に発生した不倫を告発する手紙の真相を探る物語、、、 この事件は、珍しく「古谷」ではなく「井上」の活躍が目立ちます。 『三つの時計』は、文庫版での書き下ろし作品で、時計の謎を解くとともに、「古谷」や「井上」の学生時代からの付き合いも明らかになる物語、、、 時計の謎は姉のことを心配した、妹達が引き起こした事象だったのですが、それよりもなによりも、エンディングにすっごいサプライズが用意されていて、とても楽しめた作品。 まさかねぇ、、、 「俺」こと「井上」がねぇ… 見事に騙されました。 全般的に謎解きが中心で、ドロドロした人間関係とは無縁の作品なので、その分、リアリティはありませんが、頭の体操ができる軽いミステリーとして、気楽に読めました。
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謎解き専門探偵事務所の開所から取り扱った6つの事件をまとめた短編集。 普段は読む前にあまり目次に目を通さないのだが、この本は目次からおやっ?となる趣向が凝らされている。 短編集でありながら、この著者ならではの技巧もあれば、凝ったパズルもあって、謎解きブームの今にあってはその方向か...
謎解き専門探偵事務所の開所から取り扱った6つの事件をまとめた短編集。 普段は読む前にあまり目次に目を通さないのだが、この本は目次からおやっ?となる趣向が凝らされている。 短編集でありながら、この著者ならではの技巧もあれば、凝ったパズルもあって、謎解きブームの今にあってはその方向からも楽しめる。 「1」とあるように、このシリーズには続きがあるのだが、ここからどう展開するのか、続きが楽しみ。
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'22年2月14日…file2まで読んで、中断します。 読みかけの本を途中で止めるのは、本当は嫌ですが…楽しめない本に時間を費やすのは、もったいない、とも思えて…今回は中断、です。 今の僕は、正直、つまらないと感じました。
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図書館で。 ヒマな仕事って確かに時間を持て余すよねぇ… ただの友人でそこまでする?と思ったらそういう事か、と最後におもったり。でもその事実で、友人を雇った理由がすんなり納得いく自分になんかちょっとモンニャリする。それも所詮は…と差別している感じがして自分にがっかり。 確かにお兄...
図書館で。 ヒマな仕事って確かに時間を持て余すよねぇ… ただの友人でそこまでする?と思ったらそういう事か、と最後におもったり。でもその事実で、友人を雇った理由がすんなり納得いく自分になんかちょっとモンニャリする。それも所詮は…と差別している感じがして自分にがっかり。 確かにお兄さんの言うとおり、事務所は選挙事務所にしてそちらの手伝いをしながら、探偵の依頼があった時だけ弟君が仕事するでも良いんじゃないかな~なんて思いました。 何も仕事が無い職場はつらいので。ヒマで良いじゃんとか言ってられるのは1週間ぐらいなモンですよ、マジで。
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