未来ちゃん の商品レビュー
ひとりの女の子の一年間。ひとりの子どもが人間としてその世界で生きていく様。強烈な逞しさ。私もこの時代のこの雰囲気で育ったひとり。確かに自分にもこんな世界があった。
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久しぶりに写真集見たなぁ。 私の中で、たぶん一番有名な写真集といえるこの『未来ちゃん』を、読んだことはありませんでした。 表紙のインパクトなある写真だけが鮮明に記憶に残っていて、まぁ中を見てもこの子が写ってるんだろうなぁ(当たり前)と思うくらいでした。 図書館で見つけた時、...
久しぶりに写真集見たなぁ。 私の中で、たぶん一番有名な写真集といえるこの『未来ちゃん』を、読んだことはありませんでした。 表紙のインパクトなある写真だけが鮮明に記憶に残っていて、まぁ中を見てもこの子が写ってるんだろうなぁ(当たり前)と思うくらいでした。 図書館で見つけた時、あ、今かもなと手に取り、 なのに返す日を間近にしてやっと開きました。 開いてびっくり。 あれ?この子私かしら?というくらい、 やってることが一緒でした。 鼻水を垂らし、木の(うちの周りにはウロはなかったので)間にはいり、上り、木の葉に埋もれ、雪に埋もれ、花があればそこにうずくまり、布団があれば上り、押し入れに場所があれば上って暗闇を楽しみ(ひとりコールドスリープごっことかしてました)、猫がいれば覆いかぶさったり横に丸まったり(無視というやさしさをくれました)、溝があれば入り、きれいもきたないも一直線の世界で、私は生きていたことを思い出しました。 すごく強烈に。 こんなふうに真っ直ぐにカメラを見ることはできなかったけれど、この写真の中に、驚くほどあの頃の自分がいました。 彼女はもう大人になって、この写真集を手に取るたびに様々に感じて来たのだろうなぁと思うと、 それも含めてすごくいい写真集だと思います。 この写真集がヒットしたことが納得の説得力のある写真たちでした。
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侮っていた、自分ばか。梅佳代と混同していたくらい。 新潟佐渡が舞台。 本名は未来ではなく、写真家が未来ちゃんだと感じた瞬間にシャッターを切ったんだとか。 結構作為的ということだ。 とはいえここまで郷愁を掻き立てるものができるとは。 谷内六郎を思い出す。
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まぁ、これを「読み終わった」とするのはいささか気が引けるのですが、美しい本だったので。 青っ洟垂れてる写真とか、泣いてる写真が多いのな。 この子がお年頃になったら、きっとこんな写真が残って!なんて思っちゃうのかもw でもさ、掛け値なしに真剣に泣くことの清々しさというかね。 ...
まぁ、これを「読み終わった」とするのはいささか気が引けるのですが、美しい本だったので。 青っ洟垂れてる写真とか、泣いてる写真が多いのな。 この子がお年頃になったら、きっとこんな写真が残って!なんて思っちゃうのかもw でもさ、掛け値なしに真剣に泣くことの清々しさというかね。 悲しいから泣く。 悔しいから泣く。 不快だから泣く。 全力で、泣く。 いつしかそんな姿を、人に見られまいとするようになり、 涙の意味を考えるようになり、 わたしの涙はきっと、この写真の子の涙とは違う。 それが、羨ましかった。 眩しくて、羨ましくて、哀しかった。
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般若のような顔をしてくわッと料理に喰らいついてるこの幼女が未来ちゃんです。 常に鼻水をたらして鼻の下がかぴかぴなこの女の子が未来ちゃんです。 「未来ちゃん」という幼女の四季折々を表情豊かに綴った写真集ですが、撮影者によると未来ちゃんという女の子は本当はいないとの事。 被写体とな...
般若のような顔をしてくわッと料理に喰らいついてるこの幼女が未来ちゃんです。 常に鼻水をたらして鼻の下がかぴかぴなこの女の子が未来ちゃんです。 「未来ちゃん」という幼女の四季折々を表情豊かに綴った写真集ですが、撮影者によると未来ちゃんという女の子は本当はいないとの事。 被写体となった女の子そのものは実在するが名前は未来ちゃんではなく、「未来ちゃんになった!と思った瞬間にシャッターを押した」と本人が述べている通り、カメラマンの中に在るイメージをモデルの女の子に乗せて具現化したもの、と言った方が正しい。 この写真集の魅力は一言では表現しにくい。 未来ちゃんが可愛いのは勿論だがそれだけじゃない、何度見ても飽きない、むしろ見返す程に滲み出るほのぼのとした可笑しみやとぼけた味がある。 ちょっとレトロで昭和っぽい。モデルに媚びがない(野生の可愛さ)。 混沌係数の高い室内でおじいちゃんの肩にのっかり、得意満面ポーズをとるお転婆な未来ちゃん。 このどこかにいる、でもどこにもいない女の子が島の大自然の中を伸び伸びすくすくと駆け回るわけだが、床をぐるぐる雑巾がけしたり、毛布に見立てたティッシュペーパーをお人形にかけたりなど、ああ、子供ってこういうことやるやる、みたいな親近感を伴う微笑ましさが大きな魅力の一つとなっている。 写真だからってジッとしてない、お澄まししてない。 あっかんべーをしたりべそかいたり青っ洟大将だったり、モデルの女の子が成長したら叫びたくなるような恥ずかしい写真も中には収録されているのだが、「こども」という生き物の自然な姿を余さず捉えたその明け透けさがいっそ痛快。 赤いおべべが似合うこの女の子が未来ちゃんです。 布団虫になっているこの女の子が未来ちゃんです。 あなたも是非一冊。
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かわいい写真が多いのだけど、たまに女の子の表情にドキッとする写真がある。でも、鼻水がびろ~んと出てる写真が子供らしくて好き。
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昔から気になっていた本。 ついに買ってしまった。 未来ちゃんの目力に撃沈。こんな力強い目をする子どもがいるのか。 あどけない笑顔とか、無垢な仕草とか、泣き顔とか、子どもの写真といえば純粋さを表現したがるほうが多いと思うが、未来ちゃんの場合、なんか荒々しい。肉食獣の子どもみ...
昔から気になっていた本。 ついに買ってしまった。 未来ちゃんの目力に撃沈。こんな力強い目をする子どもがいるのか。 あどけない笑顔とか、無垢な仕草とか、泣き顔とか、子どもの写真といえば純粋さを表現したがるほうが多いと思うが、未来ちゃんの場合、なんか荒々しい。肉食獣の子どもみたいだ。 生きるのって必死なのよね、でも楽しいよ、って言われている気になる。 お兄ちゃんと一緒に撮られている写真も何枚かあるけど、お兄ちゃんのほうは至って普通。子どもっぽい表情をみせる。そのため未来ちゃんの表情が際立つ。 未来ちゃんの家(寺?)の中は乱雑に物が散らばり汚い。風呂も木桶で古そう。アレルギー反応なのか、それとも寒いだけなのか、豪快なネギっぱなを出している。医者に行きなさいとでも言おうもんなら、フンと鼻水を飛ばされそうだ。 塞いだ心を解きほぐしたいときにどうぞ。 相当な破壊力です。
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懐かしい前髪ぱっつんのおかっぱ頭。 背景の日本家屋も昭和の香りがぷんぷんと。 わたしの子どもの頃の写真に、表紙のような赤い服を着たものがあって、他人とは思えない感じが(笑) 走るのも雪に飛び込むのも、 泣くのも鼻水を出すのも一生懸命。 生命力が煌めく瞬間。
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2~3歳くらいの女の子、未来ちゃんの日常をウチした写真集。彼女は佐渡在住らしい。現代においても鼻たらしの子供がいることを教えてくれる貴重な写真集。著者の川島小鳥は女性だとばっかり思っていたが、男性であった。しかも沼田元気氏に師事していたとの事。 岡村ちゃんとの対談では未来ちゃん2...
2~3歳くらいの女の子、未来ちゃんの日常をウチした写真集。彼女は佐渡在住らしい。現代においても鼻たらしの子供がいることを教えてくれる貴重な写真集。著者の川島小鳥は女性だとばっかり思っていたが、男性であった。しかも沼田元気氏に師事していたとの事。 岡村ちゃんとの対談では未来ちゃん2を作るつもりはないとの事だったが、たぶん7~8歳くらいになった今の彼女が見てみたい。
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表紙にやられますね。 つぶらな瞳にふっといまゆげ。お約束の鼻たらし。 撮れそうで撮れない日常の連続をよくここまで集めたものです。 あえて笑顔が殆どないのですが(少しあざといか)、そこはかとない可愛さに充たされ、癒されます。
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