「時間」の作法 の商品レビュー
情けないことですが、最近体が思ったように素早く反応できなくなってきていると痛感します。自分に残された時間の定義は、観点によって長さは異なってくると思いますが、何をとっても限られた時間しかないことを悟り始めました。この本は時間を有効に使うための生活や仕事をする上でのヒントが書かれて...
情けないことですが、最近体が思ったように素早く反応できなくなってきていると痛感します。自分に残された時間の定義は、観点によって長さは異なってくると思いますが、何をとっても限られた時間しかないことを悟り始めました。この本は時間を有効に使うための生活や仕事をする上でのヒントが書かれています。 来るであろう瞬間に、自分は充実した人生を送ったと自分に対して言えるように、この本に書かれたことを参考にして、これからを過ごしていきたいと思いました。 はしがき(p7)に書かれてあった「無駄な時間を省くとは、有用な時間を生産する」という考え方は、私にとって重要なものでした。 以下は気になったポイントです。 ・A4サイズの1枚の紙を、まず縦長に4等分に折って、それを垂直方向に折ると名刺サイズの大きさになり持ち運びに便利になる(p22) ・キーワードは3脚と同じ、1脚、2脚では自立できないが、3脚ならしっかりと地に足をつけられる(p27) ・日頃からよく読む好きな作家がいれば、まずは自分が読んで面白いと思った文章を真似る(p41) ・文章を書き始める前に、3つほどのキーワードをパソコンの入力画面に入力しておく(p47) ・何十回と同じ単語を使うかわりに、具体的な描写で表現する(p53) ・読書は個人的な体験であり、本を読み続けるには、自分の中にモチベーションが必要、それに合った本であれば読破できる(p72) ・一流の人は、どなたも物腰が穏やか、自然体で優しく人に接してくれる、自分の「眉間」(しわを寄せない)と「目線」(相手の目を見て話す)に気を付ける(p81、82) ・美空ひばりはステージから出た瞬間に、周りを見回ることであった、そうするとみなの心は引き込まれる、話を人に確実に伝えるには、語りかける姿勢が必要(p86) ・90分の講演であれば、聞いている人に満足してもらえるには、その10倍時間をかける努力が必要(p88) ・外国語を効率よく勉強するには、国内の英会話学校へ行くよりも、海外で数か月間、現地で苦労してみることである(p97) ・海外で話し掛けるには、お年寄りに定めるとハードルが低くなる、どこの国にもお年寄りには親切な人が多い(p103) ・時間の見える化をするには、「いつまでに仕上げる」というように、一つの物事にかかる時間を見極めながら常に動く(p125) ・失敗しないためには、一つ一つの仕事の内容をどう組み合わせて同時進行するか、重層的に使うことが必要である(p127) 2012年9月30日作成
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イギリスはおいしいなどのエッセイをキッカケに好きになった、林望さん。 どんな時間の作法だろうと期待して読んだが、私の心には響かなかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
失った財物は、努力によって、 失った知識は、勉学によって、 失った健康は、医学や養生によって、 取り戻せるかもしれぬ。 しかし、失った“時”は、二度と取り戻せない。 著者である林望先生の-無駄な「時間」は一切省く-といった生き方がまさに凝縮されている本だ。 そしてその考えを軸として、章ごとに異なったテーマで話が進められている。 「アイディア」をいかに効率的に、正確に使うこと 「文章」を素早く適切に書くこと 本やニュースなどの「情報」を効率的に読み取ること から、料理や家事といった「生活」時間の重層的利用 と、ワーク、ライフに関するあらゆるテーマを“リンボウ”先生が 独自の経験、実用例を基にとてもわかりやすく述べてくれている。 一番印象に残ったのは、 第8章“「人生」という枠で時間を見る”「チャンスは受け入れる」 この章は林先生のたどってきた“自分史”を述べつつ、改めて人生における「時間」の大切さを読者に語りかけている。 与えられたチャンスはどんなものであっても受け入れること。 そうすれば、次のチャンスにつながっていく。 でも、目先の利益とか成果にとらわれるのではなく人生という長い目で、取捨選択を行うこと。 日々、心がけるべき、忘れてはいけないことにハッと気付かされた一冊でした。
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タイトルがちょっと気になったので手に取った本です。 林望さんの著作はエッセイや小説など何冊か読んでいますが、今回のものは、とても実務的・功利的な内容です。情緒的・文学的な風情を感じる余韻は全くありません。そのうえ、本書で紹介されている時間の使い方に関する「リンボウ流の勧め」は...
タイトルがちょっと気になったので手に取った本です。 林望さんの著作はエッセイや小説など何冊か読んでいますが、今回のものは、とても実務的・功利的な内容です。情緒的・文学的な風情を感じる余韻は全くありません。そのうえ、本書で紹介されている時間の使い方に関する「リンボウ流の勧め」は、残念ながらほとんど私には響きませんでした。 正直な言い方が許されるならば、こういった趣向のエッセイなら、あえて林望さんのものを選ぶこともなかったように思います。
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リンボウ先生流の時間節約術。ブログにメモしました。http://kimkatsu.com/wp/post4231.html
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林望さんはぼくと同じ1949年の生まれ。林さんを知ったのは、1996年に初めてイギリスへ行ったあと『イギリスはおいしい』を読んでからだ。それ以後何冊か読んだが、そのうち林さんは大学をやめて作家になってしまった。一頃の林望ブームは去ったかもしれないが、今でもそれなりにファンはいるの...
林望さんはぼくと同じ1949年の生まれ。林さんを知ったのは、1996年に初めてイギリスへ行ったあと『イギリスはおいしい』を読んでからだ。それ以後何冊か読んだが、そのうち林さんは大学をやめて作家になってしまった。一頃の林望ブームは去ったかもしれないが、今でもそれなりにファンはいるのだろう。ぼくがこの本を買ったのは、この手の本は立ち読みをすればいいかと思って読んでいるうちに、林望さんが人生で3度挫折をしたと書いた一節を読んでしまったからである。そうか、林望さんも挫折をしたことがあるのか。林さんはイギリス本でイギリスブームを巻き起こしたが、本当は書誌学者で、オックスフォードやケンブリッジの日本書の目録をつくった人である。そんな林望さんがなぜイギリスに行くことになったのか、本書を読めばそれがわかる。塞翁が馬とは言うが、人生において、なにがいい方に働くかわからない。林望さんの人生はその見本のようなものだ。本書は全体として「時間」をいかに有効に使うかという話で、ぼくはそこはあまり感心しなかった。たとえば、ご飯はさっさとつくり、お茶はさっさと飲むという。それはそこになんの生産性もないからだという。そうだろうか。それこそ時間を有効に使うといいながら、時簡に追われる人生だ。ご飯は楽しんで食べたいし、お茶はゆっくり語らいながら飲みたい。そんな時間も惜しんでなにをやろうとするのでしょう。人のためにものを書く?講演する?ふ~ん。洗濯もほさないで、乾燥機だというけど、電気がなくなったらどうするのですか。お天道様のもとに干すのは、花粉や放射能が飛んでいなければ気持ちのいいものです。もっともぼくの知っているスイス人などは、1週間に1度地下洗濯場で洗って、乾燥機にかけていたが、これは要するに日照時間の少ないヨーロッパ人のまねではないですか。林望さんの本で、あとぐっときたのは、「60歳になると終着駅が見えてくる。70歳を過ぎたら残りは余生だ」という一節だ。林望さんは、そんな時間を遮二無二「意味あるものとして使う」ことだという。後半は心がけたいが、遮二無二はお断りだ。
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