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統ばる島 の商品レビュー

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45件のお客様レビュー

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2022/07/17

八重山列島で巻き起こる出来事を描いた物語。 それぞれの島で、様々な出来事があたかもそれぞれ独立して起きているように見えますが、最後に「あ!」という事になりますw 今の出来事、昔の出来事、いつの出来事かわからない出来事、いろいろ置きますが、最後にはまとまるんですね。

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2017/01/10

八重山諸島の島々を舞台にした連作短編集。昔の話から現代の話まで、いずれも島の神の神威や人魚などの異族との交流が日常生活とシームレスのように描かれます。島での祭事の描写もふんだんにあり、神様との距離感が本当に近い。軽いタッチですが、八重山諸島のただならない聖域感が伝わります。本土で...

八重山諸島の島々を舞台にした連作短編集。昔の話から現代の話まで、いずれも島の神の神威や人魚などの異族との交流が日常生活とシームレスのように描かれます。島での祭事の描写もふんだんにあり、神様との距離感が本当に近い。軽いタッチですが、八重山諸島のただならない聖域感が伝わります。本土では味わえない雰囲気がこの小説の魅力です。

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2016/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これで、何冊めかの池上ワールドです 大体設定は理解できるのでとても楽しく読めました 短編集は、物足りない感じがするんですが 今回は、その世界にすぐ入っていけたし 読み応えもあってよかったです 沖縄の人々が皆こんな感じかというと? フィクションということを覚えておかなきゃ(^_^); ザンのことは、少し怖い感じだったけど オバァのお供えに喜んでいるのを想像すると微笑ましいですよね(^_^)

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2015/12/17

図書館で。 八重山諸島それぞれのお話。ちょっと不思議な、でも懐かしい感じがおとぎ話に似てもいるけれどもその雰囲気がいまだに存在しそう。石垣島と竹富島には行ったことがありますが海が綺麗だったな。 最初の芝居が人生、というのも中々衝撃的でしたが最後の人と人を繋ぐ石垣のユタの話が面白...

図書館で。 八重山諸島それぞれのお話。ちょっと不思議な、でも懐かしい感じがおとぎ話に似てもいるけれどもその雰囲気がいまだに存在しそう。石垣島と竹富島には行ったことがありますが海が綺麗だったな。 最初の芝居が人生、というのも中々衝撃的でしたが最後の人と人を繋ぐ石垣のユタの話が面白かったです。知らない所で繋がっているのは人の世界も、霊的な世界も一緒なのかもしれない。骨を洗う、というのは壮絶なものを想像しますがこんな風に穏やかなのかなぁ。そういえば台湾の方も洗骨の風習があると聞きましたが確かにあちらにしてみたら日本列島よりも台湾や大陸の方が近いのかもしれないですね。 ジュゴンの話は寂しい話でしたが中々面白いお話揃いでした。やっぱり沖縄が舞台のお話は際立っていますね。今度またエッセイを借りてこようかな~

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2014/10/26

八重山の各島々をカテゴリー別にわけ、その島々に伝わる言い伝えや民謡、文化的背景を物語に織り交ぜながら、島々の特徴を上手く描き出し、池上氏独特の世界観で八重山の島々を見せてくれる。 良い作品でした。

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2014/08/20

面白かったー(*^^*) 果報も悲報もすべて繋がってる。 この世にある。 歴史物でちょっと空回ってた池上節が、戻ってきてると思う。 これからも、こんな良作待ってます♪

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2014/01/31

竹富島、波照間島、西表島、黒島、新城島、そして石垣島。 八重山諸島の島を舞台に、一島、一つの話で構成された短編集ですが、最後の石垣島で全ての話が繋がる、見事な構成の本です。 どの島の話も、その島の特長があり、その島の歴史をベースに書かれていて、読んでいる間、島を旅している気分で...

竹富島、波照間島、西表島、黒島、新城島、そして石垣島。 八重山諸島の島を舞台に、一島、一つの話で構成された短編集ですが、最後の石垣島で全ての話が繋がる、見事な構成の本です。 どの島の話も、その島の特長があり、その島の歴史をベースに書かれていて、読んでいる間、島を旅している気分でした。 話の時代は、現在もあれば、琉球王朝のものもあります。 でも、最後に違和感なく繋がるのは、観光地化されても、まだ昔の風習を色濃く残している八重山が舞台だからでしょうか。 全てがハッピーエンドな話ではないけれど、それもまた、八重山らしい話です。

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2013/09/26

八重山諸島の8つの島のそれぞれを舞台に紡ぎだされる連作長編。いずれも、その島の置かれた位置や自然環境、歴史や文化を背景に物語が語られてゆく。そこに共通するのは神々と人との共生であり、島の持つ独特の暖かみのある風土感だ。1話1話に籠められた作者の、島々とそこに暮らす人々とを慈しむ心...

八重山諸島の8つの島のそれぞれを舞台に紡ぎだされる連作長編。いずれも、その島の置かれた位置や自然環境、歴史や文化を背景に物語が語られてゆく。そこに共通するのは神々と人との共生であり、島の持つ独特の暖かみのある風土感だ。1話1話に籠められた作者の、島々とそこに暮らす人々とを慈しむ心が読者にもしみじみと伝わってくるようだ。もちろんガイドブックではないのだが、実に最高の八重山案内たりえているだろう。物語としては、出来過ぎの感もあるが、小浜島や黒島はとりわけ感動的だ。また、最後に石垣島を配した構成も成功している。

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2013/07/22

八重山諸島の八つの島々を舞台にした伝説のような物語たち。知っている島も知らない島も、新たな面を見せてくれる。

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2013/06/05

八重山諸島に伝わる伝説と現在の話。 池上永一らしい話の展開で目新しさはないのだが、 自然豊かな諸島とそこに住まう人々が羨ましい。 小話集で、それぞれの話で1つの島を取り上げている。 何だかんだあってもほんのり涙してしまうのもやっぱり池上永一らしい。

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