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シブミ(上) の商品レビュー

3.8

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

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2023/02/23

トレヴァニアンらしい、ひたすら修飾過多の凝った文章が延々と続くのはいいとしても、1冊丸々かかって、殺し屋ニコの半生が描かれているだけ。 話の展開は帯のあらすじ通りなのに、そこまでいかない! ”シブミ”に表される日本的ワビ寂の世界観も日本人から見たら違和感があるし、戦後日本の生活も...

トレヴァニアンらしい、ひたすら修飾過多の凝った文章が延々と続くのはいいとしても、1冊丸々かかって、殺し屋ニコの半生が描かれているだけ。 話の展開は帯のあらすじ通りなのに、そこまでいかない! ”シブミ”に表される日本的ワビ寂の世界観も日本人から見たら違和感があるし、戦後日本の生活も外国人から見たら興味があるのかもしれないが、我々から見たら今更かな。

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2017/09/23

戦争当時の日本の描写が素晴らしいとのことで、読んでみた。ストーリーは普通だが、テロリストの殺害に、コンコルドに丸ごと情報員を乗せて、秘密保持のため全員殺してしまうというのは、911が連想されて興味深かった。1979年の本だが、スパイ小説レベルでは、911のストーリーはありだったの...

戦争当時の日本の描写が素晴らしいとのことで、読んでみた。ストーリーは普通だが、テロリストの殺害に、コンコルドに丸ごと情報員を乗せて、秘密保持のため全員殺してしまうというのは、911が連想されて興味深かった。1979年の本だが、スパイ小説レベルでは、911のストーリーはありだったのだ。

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2017/05/19

これも図書館から拾って来ました。 名作です。 旧上海でしたっけ。其処での空爆空襲の描写が有名です。 なんでも故渡部昇一氏が見事であるとあんな感じだったと他所で述べておられます。

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2015/07/25

(上下巻共通。) 日本を舞台にした第二次世界大戦秘話と洞窟探検と暗殺者の三題噺。 どのパートも楽しく読めました。 解説とかを見ると、間違った日本観を楽しむ本なのかと考えてしまいますが、日本文化についてもかなり正しく描かれています。 叙情的なところも好印象。

Posted byブクログ

2015/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻は主人公ニコライ・ヘルの数奇な生い立ちが語られる。なぜ数か国語を操れるようになったのか、日本との関わり、近接感覚の覚醒などなど。日本時代に恩師を助けることができなかった時の八方ふさがり感とその後の拷問がつらい。暗殺者としての活躍は下巻の模様。リベンジに期待。

Posted byブクログ

2015/02/08

いつか見た映画「アイガー・サンクション」がめっぽう面白かった。その原作者がトレヴェニアン。 「シブミ」とはもちろん日本語の渋みです。ですが、言葉でどのように説明するか理解も表現もしているものではないと思います。 しかし、日本文化に深く関わった背景を持つ反テロリストが主人公のこの作...

いつか見た映画「アイガー・サンクション」がめっぽう面白かった。その原作者がトレヴェニアン。 「シブミ」とはもちろん日本語の渋みです。ですが、言葉でどのように説明するか理解も表現もしているものではないと思います。 しかし、日本文化に深く関わった背景を持つ反テロリストが主人公のこの作品から教えられるとは・・・ 「シブミという言葉は、ごくありふれた外見の裏にひそむきわめて洗練されたものを示している。この上なく的確であるが故に目立つ必要がなく、激しく心に迫るが故に美しくある必要はなく、あくまで真実であるが故に現実のものである必要がないことななのだ。」と碁の師匠である岸川将軍に語らせる、このかっこ良さ(同時に、自分の国についての浅い理解を恥じ入らせもします)。ほかにも東日本大震災の時にも世界が賞賛した日本の美徳を80年代に書かれたこの作品は描写しています。いったいどういう作家なのだ!? 冒険小説でありながら、米国、ヨーロッパ、日本等の文化の批評も散りばめられ、大学の教授らしさを感じさせます。 テロとの戦いが問題となっている現代こそ響くテーマの恐ろしさに震えつつ下巻へ!

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2014/02/24

借りて読んだ本です。 なんだか前に読みかけたような記憶があったのですが読んでなかったようで。面白かったです。 シオニスト、過激派、なんてキーワードからいわゆるアラブが悪者の勧善懲悪アメリカCIA大活躍話かと思ったら全然違った。ニッコは古い時代に生きている男なんだなあということが...

借りて読んだ本です。 なんだか前に読みかけたような記憶があったのですが読んでなかったようで。面白かったです。 シオニスト、過激派、なんてキーワードからいわゆるアラブが悪者の勧善懲悪アメリカCIA大活躍話かと思ったら全然違った。ニッコは古い時代に生きている男なんだなあということがよくわかりました。確かに彼は今の日本に住んだら幻滅しかしないでしょう。ブータンとか行けば良いのにな。 ただ個人的にはプロのくせに敵を自分の城に招いたりちょっと迂闊過ぎないかなあと思いました。あと守り方が中途半端な気がする。 辛抱強い凡人に天才が負けるってのはまさにそういう事なのかな?ツメが甘いですよね。 引退した後のこの話よりも現役でバリバリ活動していた頃の方が楽しそうですがあまりやり過ぎるとジェームスボンドみたいになってしまうかも。加減が難しそうなのでだからシブミなのかな?と思ったり。 続きも楽しみに読もうと思います。

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2013/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろい。 こんなに古い物語なのに、古さを感じさせない。 けど、通勤時に読むとスピード感が感じられんなぁ。

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2013/05/09

図書館で何気なく借りた本だったが、これがなかなか面白い。スパイものはほとんど読まないTNTですが、作者は外人さんですが、日本文化の理解度は敬服ものです。

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2013/01/11

完璧なる暗殺者、ニコライ・ヘル。…頼むから中途半端な映画作らんといてくれよー。彼の体得したシブミの極意、表現出来る役者と製作陣いてるなら許可。

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