西行百首 の商品レビュー
単行本にならなかった雑誌『歌壇』の連載から初刊。塚本邦雄の毒を感じる西行の歌論である。解説の島内景ニが厳密には『西行九十七首』だった(p289)とあるように「闇晴れて心の空に澄む月は西の山邊や近くなるらむ」が3回、「谷の間にひとりぞ松も立てりける我のみ友はなきかと思えば」が2回取...
単行本にならなかった雑誌『歌壇』の連載から初刊。塚本邦雄の毒を感じる西行の歌論である。解説の島内景ニが厳密には『西行九十七首』だった(p289)とあるように「闇晴れて心の空に澄む月は西の山邊や近くなるらむ」が3回、「谷の間にひとりぞ松も立てりける我のみ友はなきかと思えば」が2回取り上げられているからである。 雨の中、寺町を下がって三月書房で気になっていたのを購入した。持っているものとばかり思っていたのだった。
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