点線のスリル の商品レビュー
内容(「BOOK」データベースより) ぼくは何者なのか―。15歳の少年が人生最大の謎に足を踏み入れ、「点線の道」を歩んでいく。そして、ふたつ年上の少女が「ぼくらの歌」をうたいはじめる。沈黙を破り、奇才が放つ清冽な感動ミステリー小説。
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「だから、ぼくはあの真っ白な広場に、自分が生まれた家を描こうとしても、それは点線の家にしかならない。」 2歳で捨てられた今村文人は、隣のクラスの乱暴者の転校生、 譲の隣に住んでいる痴呆が少し入ったおばさんと知り合う。 家族を思い出そうとしても点線の記憶しかない文人は、 過去...
「だから、ぼくはあの真っ白な広場に、自分が生まれた家を描こうとしても、それは点線の家にしかならない。」 2歳で捨てられた今村文人は、隣のクラスの乱暴者の転校生、 譲の隣に住んでいる痴呆が少し入ったおばさんと知り合う。 家族を思い出そうとしても点線の記憶しかない文人は、 過去を思い出せないおばさんの過去を取り戻してあげようと思った。 同じように点線の記憶を持つ仲間だからなのか、それとも。。。 途中、大体のストーリーは分かったのだが、ラストも想像できたのだが、 やっぱり想像通りだったのだが。そうだったのだが。。。。。 泣けました。思いっきり。 ラスト、まさかそんな過去があったなんて。 いくらなんでも小説過ぎるだろと思ってもやっぱり泣けた。 ラストの自分の過去へ向かっていくスリル感。トリハダでした。
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うーん、これもだめだ。 これはあたしだけなのかもしれないけど、あたし、自分がきっちり収めてきた過去に、あまりに自分とかけ離れた状況をマッピングされると自分を投入できないみたい。 だって、いじめられてる捨て子の中学生ダンシ、それに興味を持つ高校生のジョシ、その会話のきっかけが中...
うーん、これもだめだ。 これはあたしだけなのかもしれないけど、あたし、自分がきっちり収めてきた過去に、あまりに自分とかけ離れた状況をマッピングされると自分を投入できないみたい。 だって、いじめられてる捨て子の中学生ダンシ、それに興味を持つ高校生のジョシ、その会話のきっかけが中学生の作文でそれがタイトルにもなっているんだけれどその作文が中学生の筆力を超えているのもいまひとつ説得力が。 「自分がいる場所は色がなくて白く、その空間を引きずっているから自分の後ろには線ではなくなにもない真っ白い広場が続いているだけでそこに自分が歩いてきた跡が白線のように残っているだけだ」「だからぼくはあの真っ白い広場に自分が生まれた家を描こうとしても点線にしかならず、今の自分がそれに息を吹きかけると粒子となってくだけちってしまう」(以上要約) そしてその捨て子のダンシが唯一友達づきあいをしている男の子の家にいってひょんなことから痴呆症気味の老女に出会うんだけどなんか気になって彼女の相手をし始め、しまいには彼女の言葉を頼りに家捜しをして昔の知人を頼り、彼女の親戚にようやく巡り会う。となんと、判明する事実!!! <ここからネタばれ> 捨て子の彼は捨てられていたというのは半分正確だが半分は間違っていて、実は不妊に悩む夫婦が誘拐した子を後悔のあまり施設に預けたのが実情。しかもそれがくだんの痴呆症の女性で彼はその息子だった。 うーん。そうか~。韓国ドラマ張りの展開?!って思っちゃった~。なんだろあたし、運がない?あるいはもう、あったまかたいのかな~~。
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図書館で 物色していたとき。。。 叔父の本を見つけた。 叔父の本は だいたい知っているのに これは知らなかった。 見たら、去年 出てたみたい。 “最近 書いてたんだ。。。。” ちょうど ヒマだったので、 そのまま図書館で 読み始めた。 読むうちに どんどん 引き込まれてい...
図書館で 物色していたとき。。。 叔父の本を見つけた。 叔父の本は だいたい知っているのに これは知らなかった。 見たら、去年 出てたみたい。 “最近 書いてたんだ。。。。” ちょうど ヒマだったので、 そのまま図書館で 読み始めた。 読むうちに どんどん 引き込まれていきました。 最後 ちょっと わかったかなと思ったけど、 満足のいく ラストでした。 閉館ギリギリで 読み終われました。
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タイトルの良さもあって、期待して読んだけれど。 都合よく進みすぎて、途中で展開が読めてしまう。 登場人物の言葉や行動も、どこか信じられない。
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こういうミステリーもあるんだ…何を描いてもネタバレになってしまいそうなほど、どこも大事なトコばかり。出生の謎を求めて苦悩する少年の話。「点線」かぁ…なるほどぉ…
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作文が上手で、賞を貰った男子中学生は捨て子だった。ヤクザと一緒に自分探しを行う。少年の心の動きと、ワクワクするストーリー展開。 一昔前、入社数年の若手が「自分探し」という理由で退職するのが流行った時期があった。あるトップは「自分探しなんていい大人がバカな事を」と発言していたのを...
作文が上手で、賞を貰った男子中学生は捨て子だった。ヤクザと一緒に自分探しを行う。少年の心の動きと、ワクワクするストーリー展開。 一昔前、入社数年の若手が「自分探し」という理由で退職するのが流行った時期があった。あるトップは「自分探しなんていい大人がバカな事を」と発言していたのを思い出しました。その自分探しと、この自分探しは大きくちがいますね。この少年と彼を取り巻く人々の暖かさに、読み終えた後の爽快感が際立ちます。
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ミステリー?謎?なんだか帯とタイトルに騙された… いや、最初から自分の出生を知りたいって話だと分かってればよかったし名前のわからん女の子が出てくる意味が分かんない。 下の方も言ってるけど私も『子』がひらがなで書かれているのが気になって仕方なくて何か意味があるのかと思ってたけど何の...
ミステリー?謎?なんだか帯とタイトルに騙された… いや、最初から自分の出生を知りたいって話だと分かってればよかったし名前のわからん女の子が出てくる意味が分かんない。 下の方も言ってるけど私も『子』がひらがなで書かれているのが気になって仕方なくて何か意味があるのかと思ってたけど何の意味もなかったんだね。 タイトルと売り方を考えればもっと面白く読めたかも。 あまりに簡単に出生の謎がわかりすぎる気はするけど。
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読みながら ”縁” (えにし)という言葉を何度も連想しました。捨て子でホーム育ちの主人公 文人(あやと)の心の揺らぎや素直な感情の表現は奇才と言わしめた軒上 泊 氏、ならではの夢想感もたっぷりです。また主人公の自分は一体 ”何者なのか?” という疑問、人に生まれてくれば誰でも一度...
読みながら ”縁” (えにし)という言葉を何度も連想しました。捨て子でホーム育ちの主人公 文人(あやと)の心の揺らぎや素直な感情の表現は奇才と言わしめた軒上 泊 氏、ならではの夢想感もたっぷりです。また主人公の自分は一体 ”何者なのか?” という疑問、人に生まれてくれば誰でも一度は考えますが己の出生がわからなければ尚のことでしょう。登場人物は、皆、何らかの人生や想いを背負っていてその人柄を偲ばせる素敵なストーリーでした。最後は文人の優しさと人としての誠実さ真摯さが大きな奇跡を呼び寄せることになります。題名どうりの点線できた過去と点線であろう未来が文人自身の行動で確かな線になっていく思春期の物語はとても大切なことを伝えてくれるものでした。 読後感=文人の素直で真摯な人柄に・・・清々悠々として潔し・・
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一言で言うと「捨て子の過去探し」でしょうけど、あまりにもできすぎで不自然。女の子のキャラが魅力的だっただけに残念です。
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