高校殺人事件 の商品レビュー
松本清張唯一の青春推理小説、とのこと。ただ読んだ感じ、高校生が主役になっているだけで、世間一般的に言われている青春小説だと思って読むとちょっと違うなと感じてしまう。 舞台が武蔵野になっているのだけど、武蔵野を表面的に描くのではなく、多分自分の足で実際にその土地を歩いたんだろうなと...
松本清張唯一の青春推理小説、とのこと。ただ読んだ感じ、高校生が主役になっているだけで、世間一般的に言われている青春小説だと思って読むとちょっと違うなと感じてしまう。 舞台が武蔵野になっているのだけど、武蔵野を表面的に描くのではなく、多分自分の足で実際にその土地を歩いたんだろうなと思わせるところが所々あった。松本清張作品のこのリアリティがやっぱり好きだなと思う。
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文庫、古本で購入。解説によると、1959年から1961年まで、高校生向け雑誌「高校上級コース」「高校コース」に掲載。清張には珍しい青春サスペンス唯一の作品。その割には、淡い恋愛などのストーリーはなく、事件の背景には戦争が関係している。
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本書の原題、及びNHK少年ドラマでは『赤い月』。このタイトルは少し謎。主演はシリーズではお馴染み高野浩幸。なお、解説でも紹介されている小峰元『アルキメデスは手を汚さない』はドラマ化されて「女子高校生殺人事件」。本書の舞台は武蔵野台地の城山。平山城址か?高校は都立日野?寺は高幡不...
本書の原題、及びNHK少年ドラマでは『赤い月』。このタイトルは少し謎。主演はシリーズではお馴染み高野浩幸。なお、解説でも紹介されている小峰元『アルキメデスは手を汚さない』はドラマ化されて「女子高校生殺人事件」。本書の舞台は武蔵野台地の城山。平山城址か?高校は都立日野?寺は高幡不動?ではなく平山の宗印寺かな。深大寺の近くとも思えないが。F町は府中か。 時代が時代だけに、文学少年少女や差別用語が出て来る。巻末編集部の但書に、今日の観点から見た、差別的な用語・表現の事例として3語が挙げられているが、文中にはもっと直截な語もある。 全編を覆うトーンの暗さは、同じ著者の『黒い空』に通底する。あちらも武蔵国が舞台の一部。川越夜戦が狂言回しだったな。本書の時代背景は、敗戦から14、5年と云うところで、現代から見れば、死や死体に対する観念が違うと感じた。狭い町で何人もが死んでいるのに、親や学校が特別に注意喚起していない。男女生徒の一人歩きや深夜徘徊に関しても。身元不明者についても、科学的捜査はされていないしね。 読了し改めて思う。『高校殺人事件』のタイトルも違うよな。私なら『黒い沼』にするな。 2021年の松本清張記念館読書感想文コンクール課題図書。
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高校生たちが主になり身近に起きた事件を明かしていく。松本清張氏といえば、サラリーマンが主になる小説というイメージが強いため、本作品を読むと著者の新鮮な面が見える様だ。
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推理小説を作成する初心者向けの授業があったなら間違いなく教科書の一つとなる作品になるだろうと思ってしまった。 それほど、展開の起承転結や登場人物の設定など古典的な安心感のある内容だった。 陰鬱で妖しいポーの詩文をこよなく愛する高校生が鬱蒼とする沼で殺害されるところから始まるのだが...
推理小説を作成する初心者向けの授業があったなら間違いなく教科書の一つとなる作品になるだろうと思ってしまった。 それほど、展開の起承転結や登場人物の設定など古典的な安心感のある内容だった。 陰鬱で妖しいポーの詩文をこよなく愛する高校生が鬱蒼とする沼で殺害されるところから始まるのだが、この詩文がある事により一気に怪しげな空気感が最後まで全編に整えられるのは見事だ。 さらに隣接する古びたお寺、そして何かしら意味深な住職たちが登場し、やがて担任の先生は行方不明になり、さらなる殺人事件が起こるのだが結末はさすが松本清張である。
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読みやすかったです。 この著者の唯一の青春推理小説? 解説にはそう書かれていました 高校の友達が殺人事件に巻き込まれ 仲間が調べ歩くって内容 事件と事件解決はちょっと物足りなさも感じましたが 高校生へむけて書かれたものらしいです
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この作品は、1959年から60年にかけて書かれたようなので、清張が50歳位の頃に書かれたものである。 清張唯一の「青春推理小説」とのこと。 仲間のノッポ(小西重介)が殺されたことから、仲間たちが協力しながら犯人捜しをしていくという内容か。
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なんだかものすんごく読みやすい??と思ったら学生向けだったのか。それにしてもあまりにも召されるからちょっとびびる。ホームズ役がまさかあんな登場だとは。。
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小倉の方で募集している読書感想文の課題図書ということで読みました。江戸川乱歩の少年探偵団みたいな感じでした 。これでどうやって感想文を書くのか。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これが初松本清張ってのはだいぶ邪道なんだろうか(汗)。 とにかく読みやすいのにびっくりした。 50年以上前に書かれたものとは思えない。 戦争に絡んだ描写が出てくることで、その都度認識するくらい。 今度は点と線にチャレンジだ。うん。
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