江戸のくずし字学習図鑑 の商品レビュー
変体仮名を各文字ひとつづつあげて,解説している。 68頁は,「へ」。この元になった漢字を「邊」としている。 ちがうだろう。正しくは「遍」だろう。「邊」はくずしても,こうは書かない。
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この本の元になったのは江戸のベストセラー図鑑『訓蒙図彙』という本だそうです。今まで疑問に思っていたかなに関するものがこの本を読むことで氷解しました。 僕は大学時代に、日本文化、ならびに日本文学を重点的にならうところに学籍をおいていたので、どうしても学習の過程でこういう古い文字や...
この本の元になったのは江戸のベストセラー図鑑『訓蒙図彙』という本だそうです。今まで疑問に思っていたかなに関するものがこの本を読むことで氷解しました。 僕は大学時代に、日本文化、ならびに日本文学を重点的にならうところに学籍をおいていたので、どうしても学習の過程でこういう古い文字やくずし字の書体なんかを学んでいたはずなんですけれど、途中で学問を放擲して違う世界に行ってしまって以来、こういうものとはトンとご無沙汰になってしまったなぁなどと思いながらページを紐解いておりました。 肝心の本の中身は『学習図鑑』と銘打っているだけあって江戸時代に使われたかなが学習用になぞることができる箇所があったりと工夫をしているところや、「ゑ」などのあまり現代では使われない文字やお蕎麦やさんやうなぎ屋さんで使われている文字が実は江戸時代の崩し字にルーツがあることを知って、僕は『あぁ、なるほど、こういうことだったのか』と長年疑問に思っていたことに溜飲を下げることができて、それだけでも、この本に出合えた意味は十分にあるものだと確信をもって言うことができます。 特にそばにかんしては『楚』と『者』が簡略化して僕らが日ごろ暖簾で見るようなああいう字体になったのかと思いました。ほかにも、引き出物でよくもらうタオルが漢字で書くと『多越留』という表記になっていることなど、最後まで読んでいて面白かったです。
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江戸のベストセラー図鑑『訓蒙図彙』でくずし字に親しもう。図版沢山、眺めるだけでも楽しい生きもの達!付録も色々ついて気軽に学びたい方に最適。お年寄りから子どもまで
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