携帯を盗み読む女 の商品レビュー
恐ろしいタイトルですが、ストーカー的なお話しではありません。世の中のあり様に順応できず、ちょっとはみ出してしまったばっかりに、何から何まで何が何だかわからなくなって、どうすればよかったのか、どうすればよいのか、どうしなければならないのか、全然わからないまま、けれど仕方ないことも、...
恐ろしいタイトルですが、ストーカー的なお話しではありません。世の中のあり様に順応できず、ちょっとはみ出してしまったばっかりに、何から何まで何が何だかわからなくなって、どうすればよかったのか、どうすればよいのか、どうしなければならないのか、全然わからないまま、けれど仕方ないことも、仕方なくやっていこうとする再起の物語。登場人物は、それなりに深刻な状況に置かれているのですが、軽いタッチの文章なので、暗い気分に陥ることなく読めてしまいます。お話の内容は味わい深いものなのですが、擬音語、擬態語が多用されていて、動作を表現するのに同じ言葉を何度も使用しているのが気になりました。場面転換や段落の繋がりも、ちょっと不自然なような気がします。もう少しリアルに描いていただければ、より美しい物語になったのになぁ。
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なんで買ってしまったのだろう。 軽いから一応読み切ることはできたけど。 若い子たちはこういう話が好きなのか。 --- フリーターの封は他人の携帯電話を盗み、その送受信メールを見てはほくそ笑むのが毎日の楽しみ。だから友達も彼氏もいらない! そんな封はある日、体に白いカーテンを巻きつけた神様と名乗る怪しげな男に出会う。願いを叶えてくれるというその男に、風波「彼氏になってほしい」とお願いする。毎朝数千円の小遣いをせびる、まるで神様とは思えないその男と封の、奇妙な共同生活が始まる。第1回日本ラブストーリー大賞審査員絶賛賞を受賞した著者の、待望の新作フリーター恋愛小説。
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確かにこんな“神様”ならいてもいい。 かっこ悪くて嘘吐きで弱い。 カンペキな神様よりずっと信じられる。
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