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ばんば憑き の商品レビュー

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196件のお客様レビュー

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2024/04/09

ゾッとするけれども、なんだか胸にじんわり染み渡るようなお話。 不思議な話、怖い話ではあるけれど、人が生きていくうえでの大切なことを教えてくれているような気がします。

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2024/03/03

《空を飛ぶ、たくさんの目がついた布団》 宮部みゆきの時代小説で、こんなイメージのあやかしが出てくるお話があったはず。 三島屋さんシリーズだと思って2巡り読んだけど見つからない。 それこそ狐につままれた心持ちで、ふと図書館の書架にあったこの本を読んでみたところようやく再会できた。 ...

《空を飛ぶ、たくさんの目がついた布団》 宮部みゆきの時代小説で、こんなイメージのあやかしが出てくるお話があったはず。 三島屋さんシリーズだと思って2巡り読んだけど見つからない。 それこそ狐につままれた心持ちで、ふと図書館の書架にあったこの本を読んでみたところようやく再会できた。 というか、博打眼を読むまでこの本既読だったことも気づかず、、、 まったく初見同様にたのしく読めました〜

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2023/03/17

久しぶりに読みました。人の心に巣喰う「悪」を描くのが本当に上手ですね。読んでいて、人の世が怖くなったりもします。私も、人生の苦難に知恵と勇気で立ち向かわなければ…‼︎ と思いますが、今のところ、頭を低くしてやり過ごすやり方で生きてます。

Posted byブクログ

2022/05/09

短編が6話で成り立つお話です。 1、坊主の壺 2、お文の影 3、博打眼 4、討債鬼 5、ばんば憑き 6、野槌の墓 おのおの短いストーリーですが、何度も何度も読み返したくなる深い意味が込められています。 坊主の壺なんかは、いまのコロナの状態を追い払って欲しいと思う気持ちの私た...

短編が6話で成り立つお話です。 1、坊主の壺 2、お文の影 3、博打眼 4、討債鬼 5、ばんば憑き 6、野槌の墓 おのおの短いストーリーですが、何度も何度も読み返したくなる深い意味が込められています。 坊主の壺なんかは、いまのコロナの状態を追い払って欲しいと思う気持ちの私たちにはもってこいのストーリーです。 宮部みゆきさんのストーリーは、私たち一般の人達の生活の中へ、すんなりとハマるような気がして、スルスルとストーリーの中に引き込まれていきます。

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2022/05/16

江戸時代を舞台にした短編6編。SFはあまり好きではないのですが、短編なのでさらっと読むことができました。 1.坊主の壺 普通の人にはただの壺にしか見えないが、選ばれた人には壺の中から顔を出す坊さんが見えるという絵の描かれた掛け軸がある。坊さんが見えた人は疫病に対する知識を持つこ...

江戸時代を舞台にした短編6編。SFはあまり好きではないのですが、短編なのでさらっと読むことができました。 1.坊主の壺 普通の人にはただの壺にしか見えないが、選ばれた人には壺の中から顔を出す坊さんが見えるという絵の描かれた掛け軸がある。坊さんが見えた人は疫病に対する知識を持つことができるが、、、 2.お文の影 ある夜、長屋の子供達の影踏みを見ていた老人は、影が一つ多いことに気づく。その話を老人から聞いた岡っ引きの政五郎は長屋について聞き込みを始める。 3.博打眼 博打眼を持つ者は博打で負けることがなくなるが、嫌でも博打をし続けなくてはならない。そして博打眼は代々一族の誰かが受け継がなければならない。ある日、お美代のお父っあんに博打眼が憑きそうになったとき、お美代は近所の狛犬に声をかけられる。 4.討債鬼 ある商家に僧がやって来て、その家の一人息子は前世の呪いで家の財産を食い潰す討債鬼である、と告げる。 商家の主人は僧の言葉を信じ、手習所で息子 信太郎の師である利一郎に息子を討ってほしいと依頼する。 5.ばんば憑き わがままなお嬢様育ちの女と入婿の夫婦が子宝に恵まれるように行った湯治の帰りの宿で一人の品の良いご隠居と相部屋になる。夜中に男はご隠居の昔話を聞くことになる。 6.野槌の墓 なんでも屋の浪人の家に人の姿をした猫又が頼みごとをしにやってくる。頼みごとは人を襲う野槌を退治してほしい、というものだった。

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2022/03/18

あ、三島屋のシリーズじゃないのか。 でも、キャラがリンクしているものもあり。 『坊主の壺』なんかはコロナ禍のいま読むと そんな「ふしぎ」があればいいのにと思う。 他の5編も怪異を扱いながら 結局は、人の愛憎が裏にあるわけで 怖いだけの物語ではないのが、いいのです。

Posted byブクログ

2022/02/11

時代物だけど、面白い。引き込まれてしまう。 日本人の霊を恐れる気持ち、自然を敬い、恐れる気持ち、素朴な生活や慣習など思い出したり、感じたり、歴史と市井の庶民の生き方を感じることができた。宮部みゆきさん、素晴らしい作家。

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2022/01/06

毎日一話ずつ. 坊主の壺/お文の影/博打眼/討債鬼/ばんば憑き/野槌の墓. . 表題の「ばんば憑き」の佐一郎の気持ちの変化がゾクっとした. リアルな感情だろうけど… そう思うだけで終わって欲しい. 通して一番恐ろしいのは人間. 最後の「野槌の墓」泣いた… .

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2021/11/30

政五郎親分におでこ。青野様、悪ガキ三人組に偽坊主の行念坊、他シリーズの面々との再会に心が踊るものの。。 目玉だらけの布団とか喋る狛犬。化け猫に木槌の物の怪。宮部ワールドが全開です! にしても、ばんば憑きとなった、お松さんの過去が悲しすぎる。思い出さねばそれなりに幸せだったのに。。...

政五郎親分におでこ。青野様、悪ガキ三人組に偽坊主の行念坊、他シリーズの面々との再会に心が踊るものの。。 目玉だらけの布団とか喋る狛犬。化け猫に木槌の物の怪。宮部ワールドが全開です! にしても、ばんば憑きとなった、お松さんの過去が悲しすぎる。思い出さねばそれなりに幸せだったのに。。それはラストの木槌もそう。 物の怪よりも、恐ろしきは人の業。宮部さんの時代物はいつもそれを突き付けられるなあ。 でもラストが心ほっこりで、また新作を楽しみに待つ私なのです。

Posted byブクログ

2021/02/10

宮部みゆきさんの江戸物の時代小説の短編6編で構成されている。物の怪たちの存在がまだ信じられていた時代、庶民はたくましく生きていた。しっとりとした哀調を帯びた人情奇譚。

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