犬とハサミは使いよう(1) の商品レビュー
活字中毒の主人公が、死んで犬になっても活字を恋しがり、大好きな作家の新作を待ち望む。犬になったところから始まるのではなく、死んで、犬になる過程を描いているのが新しい。その過程がストーリー展開上も重要な意味を持っているのですが、犬の体になっているからこそ、もっと人間とのギャップを際...
活字中毒の主人公が、死んで犬になっても活字を恋しがり、大好きな作家の新作を待ち望む。犬になったところから始まるのではなく、死んで、犬になる過程を描いているのが新しい。その過程がストーリー展開上も重要な意味を持っているのですが、犬の体になっているからこそ、もっと人間とのギャップを際立たせるような描写を読みたかった、と思います。
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読書狂の少年が喫茶店で強盗に殺されてしまいます。 客であった女性を庇う形で強盗に殺されてしまうのですが、 本への執心?がダックスフンドへと姿を変えて転生します。 外見は犬であるものの、彼の心の声はどう言う訳か庇った女性客に強く響き、 女性は自分を呼ぶ声に導かれ、犬となった少年を捜...
読書狂の少年が喫茶店で強盗に殺されてしまいます。 客であった女性を庇う形で強盗に殺されてしまうのですが、 本への執心?がダックスフンドへと姿を変えて転生します。 外見は犬であるものの、彼の心の声はどう言う訳か庇った女性客に強く響き、 女性は自分を呼ぶ声に導かれ、犬となった少年を捜し出し、彼を引き取ることになります。 少年が心中で連呼した女性の名前、それは彼の好きな作家の名であり、 その作家こそが女性であったと。 矢鱈とハサミを振り回す女性作家との同居?は元少年にとっては本に触れられ 不満のない生活であり、女性の嫌がらせは受けるものの不満無く過ごしますが、 女性作家は実は少年が自分を庇った事により死に至った事を密かに負い目に感じており、 それが少年を殺して尚も逃走を続ける犯人の足跡を追う事へと向いていき。。。 最近作家キャラが多いですね。作家ですからその作家らしさを如何に表現するかが求められ、 この作品では更に読書狂の主人公までもが本に対し強い繋がりが設定されています。 しかし、読んだ限りに置いては女性作家からは遍くジャンルでヒット作を連発する作家とは どうにも感じられる描写もなく、著しく説得力に欠けています。 また読書にに並ならぬ思いを抱く主人公にしても、全てをそこに注いでいる割には どうも言動からは読書量に見合うだけの深さが醸し出されていないのです。 そうした二人の掛け合いも、アニメや漫画のネタを拾い会話に仕込むといった 流行りのパターンを踏襲しているに過ぎません。掛け合いは可もなく不可もなくと言った所でしょう。 一日中読書に没頭している筈の主人公が、読書から何も吸収していない様が 物語の底を浅くしてしまい、更には売れっ子作家も読者相手の会話ではネタに走るだけでは。。。 文章も意味合いは間違ってはいないものの、表現法としては抵抗を覚える箇所が幾つかあり それも物語への感情移入を妨げる要因となっているかもしれません。 何故犬になったのか、心の声が伝わったのか、犬となった少年に早くに好意を抱けたのか等々。 疑問点も多々あるこの作品の何処を受賞作へと押し上げたのか、 正直言って疑問を覚える出来かと感じました。発想は興味を覚えるものがあるだけに残念か。
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タイトルと絵に惹かれて読んでみたものの、終始コメディ部分がしつこく感じた。 ボケとツッコミのやり取りが常に同じテンションで1つ1つが長いためメリハリがないと思う。 後半の事件が動くあたりからは面白くなってきたしラストもちょっといい話かつまとめ方も面白かったので次巻に期待。
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読書馬鹿の主人公が喫茶店を襲った強盗から女の子を守ろうとして死んでしまう。彼は本を読みたい一心で蘇るが、行き先は犬の身体。ペットショップの檻の中で本が読みたいと唸っていると、その思念を受信して彼を引き取ってくれる人が現れた。その人は彼が守った女の子。犬(中身は男の子)と女の子の...
読書馬鹿の主人公が喫茶店を襲った強盗から女の子を守ろうとして死んでしまう。彼は本を読みたい一心で蘇るが、行き先は犬の身体。ペットショップの檻の中で本が読みたいと唸っていると、その思念を受信して彼を引き取ってくれる人が現れた。その人は彼が守った女の子。犬(中身は男の子)と女の子の同居生活が始まる。 ……と序盤のあらすじをまとめてみると、ドキドキしたりしんみりしたりな物語が展開しそうなものだけど、中身は犬と女の子(ドS)の掛け合いコメディ。 主人公とヒロインの立場を鑑みると、いまいちコメディなノリについていけない。自分のせいで死なせてしまい、犬にまでなってしまった主人公にドSで接せられるヒロインの神経が分からない。 やはり相手が(中身はともかく)犬だからなのかな。 犬と話すという滑稽な展開がヒロインを困惑させているんだろうか。 考え出すと不条理過ぎて楽しめない。 あるいはラノベなので深くは考えなくてもいいのかもしれない。 それならヒロインから見れば、共通の趣味で語れる犬との共同生活。主人公から見れば、ドSだけど美人だし金持ちで自分の好きな本をいくらでも読ませてくれる女の子との共同生活。 楽園か(笑)
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鍋島氏のファンなので表紙買い。思いのほか良かった。 陸橋上での格闘とか、後半ネタ過ぎたのが残念だったけども。。 雰囲気とキャラは嫌いじゃない。内容的には3.5点くらいだけども、鍋島補正で★4つ。書店で新品購入。
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ラノベらしい文章だった。テンポの良い会話が続きすらすらと読めたが、さすがに最後まで同じ様な調子だと胃が持たれた。戦闘シーンの滑稽さには笑ってしまった。でもなかなか好きな作品です。
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文章としては未熟な部分もあるが、エンターテイメント作品としては新しく面白い。後半の盛り上がりにページをめくる手が止まらない。
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面白かった。ひきこまれて、授業中も続きが読みたいと思った。本が本当に好きなんだなと思った。あと、あしろぎむとなんだなあと思った。 でも、女の子が男の子に恋をしたきっかけというものがよく分からない。二人のかけあいは楽しかったが、もっと二人心理的距離が近づく描写が……あれ、あったっけ。
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主人公とヒロインの会話が魅力的。文字列になって出直してこい、は強烈w あと、夏野にゃんのミニチュアダックスフンドオンリー誌まだですか
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挿絵描いてる絵師さんと知り合いでこんな本の挿絵描いたと聞いてふと読んでみた。 なんというか・・・主人公?がすごくかわいそうなあつかいされてるきがしたwww
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