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新・日本朝鮮戦争(第1部) の商品レビュー

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2015/10/31

尖閣諸島や南シナ海での中国の仕掛ける「一帯一路」政策により、世論の防衛上の主たる「仮想敵」は中国となりつつあるように思える。しかし、我々はつい数年前に国土の頭越しに弾道ミサイルを打ち、また多くの日本人を拉致した敵性国家の存在を忘れてはいけない。昨日は、朝鮮人民共和国設立70周年を...

尖閣諸島や南シナ海での中国の仕掛ける「一帯一路」政策により、世論の防衛上の主たる「仮想敵」は中国となりつつあるように思える。しかし、我々はつい数年前に国土の頭越しに弾道ミサイルを打ち、また多くの日本人を拉致した敵性国家の存在を忘れてはいけない。昨日は、朝鮮人民共和国設立70周年を祝い大規模な軍事パレードが平壌市で行われた。そのパレードにも核搭載が可能なミサイルが参加して軍事国家としての存在感をアピールした。さて、本書は、金正日体制の末期、次期総書記の座を巡り兄弟とそれぞれを支持する軍部が北朝鮮国内で激しく暗闘を繰り広げる中、強い国家を主導するべく青年将校の一派が独走する。やがて、北陸沿岸部に国籍不明の船隻が漂着し、やがて、ヒトヒト感染する5N1H型のウィルスが検出されるに至り、北朝鮮の非人道的な自爆テロ型攻撃であることが判明する。この感染した難民を乗せた国籍不明船から発したウィルスは人間側に免疫がなく、高い感染力と致死率により日本は、たちまちパンデミックフローとなり、都市機能が麻痺していく。現実世界では北朝鮮の政治権力は息子の正恩に移ったが、度々の粛清が内部の暗闘が続いていることを表し、小説のような事態が発生しないともかぎらない。

Posted byブクログ