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しずかの朝 の商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2018/07/07

なんだか不思議な本だった。 唐突に話が進む感じなのだけど、それが不自然ではなくあるべく方向に導かれていく感じで心地がよい。

Posted byブクログ

2018/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めましての作家さんです。 何がこんなに好きなのか、上手く表現できないのがもどかしいんですが、すごく良かったです。 主人公は、勤めていた会社が倒産し、不倫の恋にも終止符を打ったしずか・25歳。 この先の生き方に迷っていたとき、「ロシアン・ハウス横浜、同居人求む」の広告を目にする。 仕事でロシアに赴任する息子が留守の間、母親と一緒に暮らしてほしいとのこと。 そこは横浜の坂の上にある古い洋館で─── ”何か”がわからないから、しずかがそこへ行こうとしていることを理解してくれた両親、 美しく優秀な姉、お見合いで出会った小村、神父さま、 そして洋館の主、ターニャ…… 物語に登場する人々が、みんな温かくやさしい。 まるで今もニコライがそこにいるかのような、穏やかな時間の流れ。 ターニャは朝ごはんが一番好き。 それは「朝はなにもかもが新しく生まれ変わる時間だから」。 お料理が苦手なしずかに「失敗を怖がらない。失敗は友だち。失敗は笑っちゃえばこっちの勝ち」と言ってくれる。 そのやわらかな微笑み、人はこころから笑うと顔に色がつくのだなぁ。 「出会ったからこそ今の自分がある。愛すると孤独になることもあるけれど、愛さなかったら孤独にすらなれない」とターニャは言う。 怖がりで、新しい世界に踏み出そうとしてもためらいがちな自分の背を、 そっと押されたような気がしました。 ウイスキーちゃんや、外人墓地のネコちゃんたちもかわいい♪ 著者の他の作品も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2014/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【本の内容】 しずかは25歳。 家庭のある恋人と別れ、勤めていた会社は倒産。 人生に迷う彼女は、不思議な縁に導かれ、亡命ロシア貴族の未亡人ターニャが住む横浜の洋館で暮らすことになる。 一方、恵まれた結婚をしたはずのしずかの姉、恭子もまた、問題を抱えていた。 心配したしずかは姉を洋館に呼び寄せるが―。 優しい人々との出会いによって生きる道を見いだす女性を描く、前向きな再生の物語。 [ 目次 ] [ POP ] 勤めていた会社が倒産し、お見合いの相手とも別れてしまう25歳のしずか。 しかし彼女はさまざまな人と出会い、新しい朝をむかえていく。 姉や母らと会食していると、しずかと別れた人もこの夜のどこかにきっといるということを伝えようとするかのように雪が降り出すラストシーンが印象的。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2011/11/21

小澤征爾さんの実娘さんが作者。就職がうまくいかない、恋人になりそうな人が死んでしまった。できた姉へのコンプレックス。横浜の丘にある洋館のロシア人の老婦人の館へ住み込みのバイトをするようになるしずか。 ささくれだった心が少しづつ癒されていく。

Posted byブクログ

2011/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こんなに、好きになる作品だったことに驚いてしまう 瑞々しく、繊細で、やさしく、さわやか 物語の中に、何度も戻り何度も読み返し、 涙が出そうで、心があつくなる

Posted byブクログ

2011/03/18

羽田空港にて。搭乗直前にあわてて買った一冊。よく見もしないで購入したので期待してなかったものの、とてもおもしろかった。著者の父はあの小澤 征爾。 ターニャはもちろん、登場人物それぞれに際立った個性があっていきいきしている。ひきこまれた。ただ途中出てくる料理やレシピはわくわくさせる...

羽田空港にて。搭乗直前にあわてて買った一冊。よく見もしないで購入したので期待してなかったものの、とてもおもしろかった。著者の父はあの小澤 征爾。 ターニャはもちろん、登場人物それぞれに際立った個性があっていきいきしている。ひきこまれた。ただ途中出てくる料理やレシピはわくわくさせるものの内容が薄い。湯気を感じなかった。この話のなかで結構大きなキーワードでもあるし、個性的な登場人物たちを中和し調和させる、まんなかにあるもののようなかんじがするのに、ちょっと残念。 でもでも、おもしろかった!母娘で読みたい一冊。

Posted byブクログ