1,800円以上の注文で送料無料

深川にゃんにゃん横丁 の商品レビュー

3.5

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/08/29

初宇江佐作品。気になっていた作家だったが、調べて見ると7年前に亡くなっていた。残念。 人情物だが、タイトル通りネコが絡んだ6編の話し。 深川にネコが多い通りがあり、にゃんにゃん横丁と呼ばれるとのこと。そこの喜兵衛店と呼ばれる長屋が中心。世話好きのお婆さんである「おふね」と隠居して...

初宇江佐作品。気になっていた作家だったが、調べて見ると7年前に亡くなっていた。残念。 人情物だが、タイトル通りネコが絡んだ6編の話し。 深川にネコが多い通りがあり、にゃんにゃん横丁と呼ばれるとのこと。そこの喜兵衛店と呼ばれる長屋が中心。世話好きのお婆さんである「おふね」と隠居していた「徳兵衛」が無理矢理大家にされ、この二人の幼馴染の自身番の書役である「富蔵」が居て、この三人の掛け合いがいい味を出している。 ネコ好きが多く、どんどん増えて行くネコの世話も住人達が行っており、ネコに絡んで話しが進んで行く。言葉を話すネコ達や飼い主の気持ちが分かるネコなど。ネコ好きなら、この本の面白さを分かると思う。最後は悲しい話しで終わってしまったのが辛い。

Posted byブクログ

2022/07/24

舞台は同じにゃんにゃん横丁の幼馴染の3人を中心に描かれているが、章ごとに話がまとまっている。 それぞれの話のなかで猫と共生するまちの温かさが伝わってくる。 義理や人情、この現代で失いかけている日本人特有の考え方や村の中での生き方が描かれている。 猫、が主人公でなく、話のキーにな...

舞台は同じにゃんにゃん横丁の幼馴染の3人を中心に描かれているが、章ごとに話がまとまっている。 それぞれの話のなかで猫と共生するまちの温かさが伝わってくる。 義理や人情、この現代で失いかけている日本人特有の考え方や村の中での生き方が描かれている。 猫、が主人公でなく、話のキーになるわけでもないが、話に色を与えている。 象徴のようだ。 わたしもにゃんにゃんに囲まれて人を大事にする生き方、義理の立て方を見守られたいものだ

Posted byブクログ

2020/08/12

深川の裏店で繰り広げられるエピソードに、さりげなく猫が寄り添うように登場しているところが、江戸の情緒あふれる時代背景にマッチしていて、ほっこりした。 連作短編集で、それぞれに、大家さんをはじめとする深川の人達の、人情あふれるあたたかさがあふれでていて、こんな時代もいいなぁって思う...

深川の裏店で繰り広げられるエピソードに、さりげなく猫が寄り添うように登場しているところが、江戸の情緒あふれる時代背景にマッチしていて、ほっこりした。 連作短編集で、それぞれに、大家さんをはじめとする深川の人達の、人情あふれるあたたかさがあふれでていて、こんな時代もいいなぁって思うお話でした。

Posted byブクログ

2019/12/25

長屋が並ぶ深川のにゃんにゃん横丁は、その名のとおり近所の猫の通り道。悲しい出来事も辛い出来事も、猫がニャンと鳴けば、明日は明日の風が吹く。下町長屋の人情溢れる連作時代小説集。 親父の情愛や男女の惚れた腫れたは、江戸の頃も現代も変わらない。でも決定的に違うのは、隣近所の人々との近さ...

長屋が並ぶ深川のにゃんにゃん横丁は、その名のとおり近所の猫の通り道。悲しい出来事も辛い出来事も、猫がニャンと鳴けば、明日は明日の風が吹く。下町長屋の人情溢れる連作時代小説集。 親父の情愛や男女の惚れた腫れたは、江戸の頃も現代も変わらない。でも決定的に違うのは、隣近所の人々との近さ加減かもしれない。子供の躾は地域の全員で…という気持ちが、現代では失われている。

Posted byブクログ

2019/02/17

哀しいお話でも、何処かに救いがあるのが宇江佐さんの作風の一つの特徴。 日々が穏やかに過ごせます。 あと何冊未読の宇江佐さん著作物があるのか、一抹の不安が。

Posted byブクログ

2018/09/21

こういう人情話は大好き。 気っ風のいいおふよに、幼馴染のふたり。 にゃんにゃん横丁というだけあってポイントポイントに猫が出てくるのもいい。 最終話のおふよの心が切ないけど、やっぱりそれは違うと思うので、あれでよかったと思う。 健気でいじらしいるりちゃんが、幸せになりますように。

Posted byブクログ

2018/06/18

さすがの「宇江佐真理」節全開といった感じ。まるで目の前に江戸の町とそこへ暮らす人たちが現れて動いているのが見えるかのような文。マジメできちんとした徳さん、きっぷのいいおふよ、地味だけど人の良い富さん、そして親分岩蔵。 みんなそれぞれいろんなことを背負ってそれでも町をこよなく愛して...

さすがの「宇江佐真理」節全開といった感じ。まるで目の前に江戸の町とそこへ暮らす人たちが現れて動いているのが見えるかのような文。マジメできちんとした徳さん、きっぷのいいおふよ、地味だけど人の良い富さん、そして親分岩蔵。 みんなそれぞれいろんなことを背負ってそれでも町をこよなく愛して過ごしている。見て見ぬふりもせず、ちゃんと人と関わって。そこへ町のみんながちゃんとかまってあげてる猫達が寄っている。本当に気持ちいいことこの上ないお話。

Posted byブクログ

2016/06/01

退職した同僚の置き土産として 社内に放置されていたので、拝読。 江戸の下町長屋を舞台に繰り広げられる 人情劇をつづった短編連作。 今までほとんど 時代小説に触れたことがなかったのだけれども 読んでいると、風景がありありと蘇ってきて (と言っても実際に見たことはないのだけれども...

退職した同僚の置き土産として 社内に放置されていたので、拝読。 江戸の下町長屋を舞台に繰り広げられる 人情劇をつづった短編連作。 今までほとんど 時代小説に触れたことがなかったのだけれども 読んでいると、風景がありありと蘇ってきて (と言っても実際に見たことはないのだけれども) 当時の町人の文化や食生活なんかが知れて、 とても面白かった。 義理人情があって、周囲の人望も厚い主人公と その幼馴染2人との掛け合いが なんとも可愛らしくほのぼのとしていて 自分も一緒にお酒を呑みつつ、 江戸風の肴をつまみながら 会話に参加しているみたいな気分になる。 タイトルにもなっている、町の猫たちも アクセント的に度々登場しつつ 当時の江戸の下町に華を添えていたように思う。 これを機に、もう少し時代物にも 足を踏み入れてみようかな…

Posted byブクログ

2014/08/12

可もなく、不可もなく、といったかんじ。 タイトルから想像がつくとおり、斬った張ったのアクション(?)時代劇ではなく、町の庶民のちいさな事件を描く人情時代劇。

Posted byブクログ

2013/10/06

最後の章‼︎‼︎‼︎ 切ない…(;_;) 全体的にほのぼのしている小説だった。 ネコさんたちが可愛らしい(^^) にしても、平清て本当にある料理屋さんなんだろか。。 あかんべえにもでてきたよね?

Posted byブクログ