戦国鎌倉悲譚 剋 の商品レビュー

伊東潤【著】

2023/05/07

ほとんど知られることなく時代から取り残された氏きよ。民の命を優先に、弟に家督を譲ってからも北条の名の呪縛に逃れる事ができなかったのに後世では誰？？と抹消されていた。そんな人はまだたくさんいるのだろう。これからこういった人の人生も知っていけたらいい。

2022/03/12

北条氏舜、北条綱成の孫で北条氏繁の長男とされているが、歴史の表舞台にはあまり登場してこない。
家督を継ぐが早世し、弟の氏勝が家督を継いだとされる。
あまり資料がないことは逆にどのような人生であったのか、我々の興味をそそるのだろう。

2012/06/21

氏舜（うじきよ）と青蓮尼の悲恋物語．本家小田原北条家の捨石のような玉縄北条家を率いる氏舜にとって幾多の試練が次々に襲いかかる．それでも戦を勝ち続けて民の信頼を得た．最終的に強く希望して仏門に入った氏舜は龍宝寺龍達と名を変えた．時は進み，秀吉軍の圧倒的な勢力の前に小田原城等の無血開城役を弟の氏勝と共に引き受けたが，腹心の矢に倒れる．複雑な系図を頭に入れながらの読破だったが，楽しめた．

2011/11/26

滅びゆく北条一族の悲しいお話。伊東さんって武田家と北条家ばっかし！次は長宗我部家かな？それとも関東地方限定？

2011/03/04

大変面白かったです。

近年ようやく北条氏繁の後、家督を継いだことが明らかになった北条氏舜が主人公の小説。

誰…？と思いながら読み始めたわけですが、すぐに物語に入り込んで一気に読んでしまいました。
小田原北条氏といえば北条早雲、というのが一般的なのかもしれないけれど、落日の後北条氏を玉縄家という視点から描いている大変面白い作品です。