空をサカナが泳ぐ頃 の商品レビュー
「魚の煙草」 一服した後には。 普通でないと分かっているから相談しようとしても、相手が信じてくれなければ頭がおかしい人で終わってしまうだろ。 「魚の事情」 吸わせたい人は。 ようやく真相を知る者に出会うことが出来たが、結局どうやったら治るのか分からないどころか最悪な結末を知った...
「魚の煙草」 一服した後には。 普通でないと分かっているから相談しようとしても、相手が信じてくれなければ頭がおかしい人で終わってしまうだろ。 「魚の事情」 吸わせたい人は。 ようやく真相を知る者に出会うことが出来たが、結局どうやったら治るのか分からないどころか最悪な結末を知ったな。 「魚の行方」 消えていくけど。 一人また一人と視界が元に戻っていく様子を見ていれば、答えは出てきそうだが見ない振りをしているだけなのだろう。 「魚の未来」 吹っ切れた時に。 普段とは世界の見方を変えただけで、こんなに違う景色が見えてマイナスに捉えていたことも前向きに考えれるんだな。
Posted by
あやしげな煙草すったら魚見えた楽しめるならわりとシアワセ/誰かが置いていってた煙草を吸うと空をサカナたちが泳いでいた/サカナたちの群舞を見ながら死ねるんならそんなに悪うないと思うんやけどなぜか中津藍クンは消そうとして足掻きまくる。同じ煙草吸った連中はけっこう自然に受け入れてんのに...
あやしげな煙草すったら魚見えた楽しめるならわりとシアワセ/誰かが置いていってた煙草を吸うと空をサカナたちが泳いでいた/サカナたちの群舞を見ながら死ねるんならそんなに悪うないと思うんやけどなぜか中津藍クンは消そうとして足掻きまくる。同じ煙草吸った連中はけっこう自然に受け入れてんのに/山崎は元からの友人だが煙草をきっかけにできた、東三国、遥、ヒノトらはとっても楽しい仲間たちとなった/半分ほどで結末が見える予定調和ではあるけど読者はそれを楽しみに読み進めていけるタイプ。 ■簡単な単語集 【アレキサンドラ】通称アレックス。空ばかり撮ってる写真家。中津藍がカメラマンを目指したきっかけ。今は日本で暮らしている。 【今宮】筋骨隆々な男。心は乙女。 【魚咲草】想出草とも呼ぶ。瀬戸内海のとある島に生えている。 【サカナの煙草】会社のお土産ボックスに置いてあったタバコ。吸うとサカナが見えるようになる。中津にとっては邪魔でしかたがない。が、《でも、こんな風に泣く人がいるなら、この煙草が存在する意味も少しはあるような気がする。》p.67 【佐々木医院】心療内科。中津と山崎にとってはトラウマを植えつけられたホラースポット。 【城之内遥】野田部長の不倫相手? 三つ編みおさげのビン底眼鏡(変装)。会社に乗り込んできて刃物を振り回し号泣した。煙草を詰め替えたのは私だと言った。母親は美代、祖母は静代。おじいちゃんの名前はランじい、ミキじい、スーじいとなぜか三人もいる。 【空】ただ地球に住む生き物の頭上に空はある(p.296) 【鶴橋】極端な猫背。制作部。いつも呪文のようにアニメソングを口ずさんでいる。フィギュアが中津の机まて侵食してきている。 【中津藍/なかつ・あい】主人公の「オレ」。二十六歳だが三十代に見える。山崎によると天邪鬼で《孤高のオラオラキャラなのに、実は心細くて理解して欲しい、みたいな》p.65 【長堀】営業。成績は良い。天然キャラ。 【野田遼一】営業部長。三十代後半。 【東三国秀幸】イルカ急便の配達員。小太り。いきなり中津にタックルをかました。ダイバーだったが耳の怪我で潜れなくなりサカナの世界を見たいがためにサカナタバコを一本奪い取った。 【ヒノト】行商人。でかいリュックを背負っている女。怪しげなものとかしょーもないものとかいろいろ入っている。『月刊輪廻転生』を抱えていると出会える。《賞賛されても批判されても、藍は藍じゃん》p.297 【マサヒコ】昔、魚咲草の研究をしていたが、飽いた。 【マダム美紀子】占い師。よく当たると評判らしい。ヒノトの母。《どうしてそれを受け入れないの? どうしてずっと足掻こうとすんの?》p.211 【森ノ宮】情報誌の制作部トップ。パワハラ上司。筋肉フェチ。体罰あり。女性。 【山崎】大学時代からの友人。中津藍の才能を認める(数少ない?)存在。ルックスは良い。ひたすら細い。極端な不幸体質。《健気に生きてはいるが、実は落ち込んでいることの方が多い。》p.35。しかし、一見アンラッキーに見えるそれはもっとひどいことからの回避でラッキーなのかもしれない? 【涼子】中津藍の五歳年下のカノジョ。ファッション雑誌の読モやネイルサロンでバイトしている。
Posted by
不登校の友達から借りた小説 直接受け取ったワケではなく、その子の机を整理したときに見つけて、SNSで借りてイイか確認して読ませてもらいました 最後まで投稿することなく、ずっと借りたまま 同窓の集まりが返す最後のチャンスだったと思うのですが、 不登校時代の話を蒸し返すのも、愉快では...
不登校の友達から借りた小説 直接受け取ったワケではなく、その子の机を整理したときに見つけて、SNSで借りてイイか確認して読ませてもらいました 最後まで投稿することなく、ずっと借りたまま 同窓の集まりが返す最後のチャンスだったと思うのですが、 不登校時代の話を蒸し返すのも、愉快ではないだろうと流してしまいました 魚が周囲を回遊する幻覚が見えるようになった青年の話です メタファーが魚類ごとに込められているワケでもなく、おそらく水族館みたいな風景が書きたかったんだろうなと思います それにしては作者に魚類の知識が足りず、稚拙でした 主人公が葛藤に直視したら解決します 取り柄がないコンプレックスを言語化するだけで幻覚症状は治ります そこまでに至る過程も、少年マンガのような幼いノリで進んでいきます あとがきにもありましたが、本気で働く気のなかった作者の妄想で建てられた、仕事モノにも成りきらない小説でした つまらなかったです 不登校の子が机に置いたままの小説は、P284ページの主人公がコンプレックスを直視するシーンにしおりが挟まれていました そこで、伝えたかったこと知ったのに、無視してしまってごめんなさい
Posted by
ものの見方、か。 同じ出来事も人によって見え方が違う。 ひとつの出来事も人によって感じ方が違う。 ポジティブにもネガティブにもなる。 でも、それが分かってても、自分の見え方、感じ方を変えるのは難しいし、怖い。 抵抗感がある。 ひとりじゃ難しい時もある。 誰かに言われても上手く受け...
ものの見方、か。 同じ出来事も人によって見え方が違う。 ひとつの出来事も人によって感じ方が違う。 ポジティブにもネガティブにもなる。 でも、それが分かってても、自分の見え方、感じ方を変えるのは難しいし、怖い。 抵抗感がある。 ひとりじゃ難しい時もある。 誰かに言われても上手く受け入れられない時もある。 ただ、その見方を共有できたり、違うことを感じられたりする人が身近にいるのは大事なんだろう。 ひとりきりだと、自分の世界しか見えないから。 それが全てになっちゃうから。 でも、パワハラはパワハラだよね。見方云々じゃなくてさ。
Posted by
2019/03/29読了。 それほど出来の良い小説とも思わないし、テーマ?も月並みだけど、不覚にもちょっとぐっと来た。 やりたければやっちぇばいいじゃん。って言われてグサッと来たっけ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公がサカナが見えるようになってから見えなくなるまでの話。 作者買いです。 どうやらデビュー作のようですね。 はじめはなんだこの主人公と読み始めたのですが、読むうちにどんどん引き込まれ、一気に読んでしまった。 ただ、読むうちにオチというか、どうすればサカナが見えなくなってしまうのが何となくわかってしまい残念、というほどではないか。 謎解きならば残念なのだけど、そこを読ませるお話じゃないし。 主人公の周りが微妙なのはおそらく主人公というフィルターを通しているせい。 おそらく会社はそこまで悪い環境じゃない。 主人公が変わったからこそ、良いものに変えていくことができた。 世の中考え方次第ということか。 アンラッキー大王にはなりたくないけど!
Posted by
ある煙草を吸ったことがきっかけに、空を泳ぐ魚を見るようになった主人公。 魚を見なくてすむように方法を探しながら、仲間が増え、自分の姿を見つめなおしていくことで主人公も仲間も変わっていく話。 空をサカナが泳ぐ姿はちょっと見てみたいかも。 すごく幻想的で素敵だろう。 やっぱり人が変わ...
ある煙草を吸ったことがきっかけに、空を泳ぐ魚を見るようになった主人公。 魚を見なくてすむように方法を探しながら、仲間が増え、自分の姿を見つめなおしていくことで主人公も仲間も変わっていく話。 空をサカナが泳ぐ姿はちょっと見てみたいかも。 すごく幻想的で素敵だろう。 やっぱり人が変わるのは誰かがいてくれるってことが大切なんだと思う。
Posted by
神様のご用人を読んで、浅葉なつさんの本を 読んでみようと思った。 この本では 人はそれぞれに大小に関わらず悩みがある。 その悩みと如何に上手く付き合うか、そして それをどの様に乗り越えるかが描かれている。 うん、青臭いかも知れないけど、青臭くても 前に向かっていく姿は、親父の私も...
神様のご用人を読んで、浅葉なつさんの本を 読んでみようと思った。 この本では 人はそれぞれに大小に関わらず悩みがある。 その悩みと如何に上手く付き合うか、そして それをどの様に乗り越えるかが描かれている。 うん、青臭いかも知れないけど、青臭くても 前に向かっていく姿は、親父の私も見習い たい。期待通りの良い本だった!
Posted by
前半から中盤にかけてはタバコを吸ったことで空に魚が見えるようになってしまった主人公が同じ境遇の仲間とともに元に戻る方法を探す内容で山崎との掛け合いが楽しめた。 しかし、後半の展開がとても共感できた。魚を見えなくするためにはどうすればよいのか。他の人が魚が見えなくなるようになって一...
前半から中盤にかけてはタバコを吸ったことで空に魚が見えるようになってしまった主人公が同じ境遇の仲間とともに元に戻る方法を探す内容で山崎との掛け合いが楽しめた。 しかし、後半の展開がとても共感できた。魚を見えなくするためにはどうすればよいのか。他の人が魚が見えなくなるようになって一人焦燥感に駆られる主人公の心理描写は印象に残った。 主人公の心のあり方が変わってからの気持ちの変化は必見。
Posted by
読了感、悪くないです。 テンポもいい。 ちょっと軽すぎか? これも悩まず、サクサク行くお話しです♪
Posted by