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砂洲にひそむワニ の商品レビュー

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2013/05/20

行かず後家(当時比)のアメリアは旅先で訳ありのイヴリンを助け、旅の相手役として連れて歩くことに。 二人は訪れたエジプトで考古学者の兄弟に出会うが、それがきっかけで謎のミイラに追い回されることに…。 エリザベス・ピーターズらしい話のつくりで面白かった。 ただ、ミステリかと言われる...

行かず後家(当時比)のアメリアは旅先で訳ありのイヴリンを助け、旅の相手役として連れて歩くことに。 二人は訪れたエジプトで考古学者の兄弟に出会うが、それがきっかけで謎のミイラに追い回されることに…。 エリザベス・ピーターズらしい話のつくりで面白かった。 ただ、ミステリかと言われるとちょっと頭を捻る。 これを勧めて下さった書評家さんが「何も起こらないミステリ」とおっしゃっていたのも宜なるかな。 どちらかと言えばどたばたロマンス? 少なくとも人死には出ないので、安心して読んでいられた。 事件の流れや動機、犯人などは予想通り。 だけど、アメリアの快活さが楽しかったのでそれでいいのだ。

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2012/02/06

「このミス2012」でチェック。 おもしろーございました。この本を推薦してた方、ありがとう。 これだからランキング本の隅々までチェックはおこたれない。 ヴィクトリア時代のイギリスの老嬢(といっても33歳)のアメリアが主人公。父の遺産を相続した彼女は古代都市を巡る旅に出る。ローマ...

「このミス2012」でチェック。 おもしろーございました。この本を推薦してた方、ありがとう。 これだからランキング本の隅々までチェックはおこたれない。 ヴィクトリア時代のイギリスの老嬢(といっても33歳)のアメリアが主人公。父の遺産を相続した彼女は古代都市を巡る旅に出る。ローマで助けた行き倒れの貴婦人イヴリンと共にナイル川を溯るクルージングは、思わぬ冒険の旅に。 何しろヴィクトリア時代の大英帝国の御婦人なので、傍から見るとどこから湧いてるのか疑問な自信満々と、小ずるいところのない堂々とした世間知らずぐあいが、なんとも可愛らしいヒロインです。 身体も大きいし、美人じゃないし、年もとってるし、お金はあるけど……、と本人的にはマイナス加算の自画像ですが、少々「天然」な語りで浮かび上がる彼女はとても魅力的。 ミステリといっても、謎解き云々より、アメリアと、ツタンカーメンが発掘されていたこの時代のエジプトのエキゾチックなロマンスを愉しむ物語でした。 これを第一作として、三代にわたるアメリアの一家の物語が書かれているらしいので、次作が訳されるのを期待して待ってよう。

Posted byブクログ