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すべて分析化学者がお見通しです! の商品レビュー

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2015/02/04

化学分析と一言でいってもその中身は多種多様。いろいろなところでいろいろな分析方法が使われていて驚き。生活の安全や環境を守るためなど様々な分析が行われているが、その多くは一般の人には関係のないもので、表舞台に出ることはめったにない。それでも私にとって魅力的な仕事なのにはかわりない。

Posted byブクログ

2011/11/05

 水質や土壌,食品,医薬品,鉄鋼材料等の分析の実際を紹介。それほど細かい話まではなかったが,クロマトグラフィ,質量分析,吸光光度法,X線分析等の概要がわかる。  当たり前だけど,むかし学校の実験でやったのよりもずっと精密でデリケートな分析が行なわれてる。電子天秤の分解能は数十万~...

 水質や土壌,食品,医薬品,鉄鋼材料等の分析の実際を紹介。それほど細かい話まではなかったが,クロマトグラフィ,質量分析,吸光光度法,X線分析等の概要がわかる。  当たり前だけど,むかし学校の実験でやったのよりもずっと精密でデリケートな分析が行なわれてる。電子天秤の分解能は数十万~数百万で,60kgの人だと御飯粒一個の増減が測定できるくらい。これほどの精度だと,場所による重力加速度の違いや気流・温度の影響が無視できない。  だから測定機器の校正というのがとても重要になる。液体の体積を測るマイクロピペットの校正は,吸い上げた水の重量を測って行なうが,その操作中に蒸発する量なども考慮しないといけない。分析化学者には熟練が必要なわけだ…。  意外な分析方法もあった。貝毒の量を測るのに,マウスに注射する方法が使われている。体重20gのマウス一匹を15分で死亡させる量が1マウスユニットだそう(p.54)。また鋼材の組成を知るのに,グラインダーで削って火花の形を見る火花検査というのがある。まさに職人技。

Posted byブクログ