21世紀を信じてみる戯曲集 の商品レビュー
『ザ・キャラクター』ギリシャ神話と現実が曖昧に絡まり、26年前に起こったあのカルト事件に繋がる。コメディで始まり、シリアスで終わる。独特な漢字の言葉遊びやドタバタ感、演劇でないとニュアンスを捉えきれないので映像が観たい。意図せずして3日前が丁度あの日だった。
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信じるって何なんだろう。 ザ・キャラクター。最初は笑えるのに だんだん笑えなくなっていく。何かにはまっていく 時というのは、快感も常に伴わなきゃダメなんだなって、 読むという客観的行為によって再認識。
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「ザ・キャラクター」「表へ出ろいっ!」「南へ」収録。 冒頭「ザ・キャラクター」公演パンフレット収録の「世界に通用しないモノを創る」という文を読んで、自分が日本人であり、日本語のおもしろさがわかり、その上でこのような作品に舞台で、さらに文面でふれることができる喜びをあらためて感じた...
「ザ・キャラクター」「表へ出ろいっ!」「南へ」収録。 冒頭「ザ・キャラクター」公演パンフレット収録の「世界に通用しないモノを創る」という文を読んで、自分が日本人であり、日本語のおもしろさがわかり、その上でこのような作品に舞台で、さらに文面でふれることができる喜びをあらためて感じた。「表へ出ろいっ!」だけ舞台で観なかったのが、戯曲を何度も読むたび悔やまれる。
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「ザ・キャラクター」「表へ出ろい!」「南へ」の三本立て脚本集。「ザ・キャラクター」が一番面白かった。「南へ」を観に行きたかったので、購入。(もう公演は終わってるので。。)野田秀樹、初めて読んだけど、結構面白かったから、ぜひ公演に行きたい。
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「ザ・キャラクター」 この戯曲がもつコトバをどこまで理解できているだろうか。 問題は、このマドロミという存在だ。 私たちははじめ、マドロミとともに「俤」の中の「弟」を探そうと書道教室にするりと入り込む。 そして、探るために、自分の言葉でこの集団の狂気を増長させていくにつれて、ある...
「ザ・キャラクター」 この戯曲がもつコトバをどこまで理解できているだろうか。 問題は、このマドロミという存在だ。 私たちははじめ、マドロミとともに「俤」の中の「弟」を探そうと書道教室にするりと入り込む。 そして、探るために、自分の言葉でこの集団の狂気を増長させていくにつれて、あることを知る。 弟は、地下鉄サリン事件(そう言い切ろう)の犯人であった、と。 書道教室に騙されていた、殺された、被害者の家族という立場から、 結局最後に気がついてみれば自分は加害者の身内であり、 また、自分さえあの事件を増長させていった人間の一人へ。 私たちは、間違いなくつきつけられている。 お前は、まだ目を覚ましたくないのか? まだ、それでもまどろんでいる気なのか? 批判するその言葉、慰めのその言葉一つ、すべてに責任がある。 「幼い」では許されないのだ。 幼くてもいーじゃん!な論調に断固としてNOを突きつける。 勇気のいる話でもあると思う。 マドロミは私たちだ。 自分は、あの集団の狂気と、この社会で起きているできごとと、 それらを傍観しているだけの存在で、まったく関係がない、 と心のどこかで思っている私たち全てのことだ。 私たちは、今起きている何事とも無関係ではない。 一人一人が自分の問題として、引き受ける必要性のあることだらけなのだ。
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