ヒトは賢いからこそだまされる の商品レビュー
2016/06/19 ある人が意思決定のうまい人かどうか知る為には、結果の良し悪しではなく、意思決定のプロセスを見る 1947年 アルフレッド・マンダー 「思考は熟練を要する作業である。(以下略)」
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人が考えたり判断したりするときに使う情報の多くは記憶に頼っているが、記憶が誤っていることは多分にある。記憶は都合のいいように書き換えられることさえあるため、物事を考えたり判断する場合は、科学的分析手法を用いて導き出されたデータをもとに行うことが重要である。とはいえ、いちいち分析し...
人が考えたり判断したりするときに使う情報の多くは記憶に頼っているが、記憶が誤っていることは多分にある。記憶は都合のいいように書き換えられることさえあるため、物事を考えたり判断する場合は、科学的分析手法を用いて導き出されたデータをもとに行うことが重要である。とはいえ、いちいち分析していては複雑な事象の多い人生を前に進むことは出来ない。 この本は個人・集団を含め、人が下す判断にどのようなクセがあるか、ということをあらゆる文献を引用しながら説得力のある言葉で説明している。この本を読めば、仕事を含め人生のあらゆる局面で、自分や他人がどのような判断を下すクセがあるのかがわかるかもしれない。
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考えないのはもちろん良くないが、考えすぎるのも良くはない。科学的な根拠、分析、思い込みによって、無意識的に多くの行動をとっている我々は、何かが行ってもそれをゼロベースで考えることはせず、何かにつなげたり、思考を停止させてしまうことがよくある。そうしてしまうのは、それが楽だからであ...
考えないのはもちろん良くないが、考えすぎるのも良くはない。科学的な根拠、分析、思い込みによって、無意識的に多くの行動をとっている我々は、何かが行ってもそれをゼロベースで考えることはせず、何かにつなげたり、思考を停止させてしまうことがよくある。そうしてしまうのは、それが楽だからであり、また自分の中で大きな問題につながらないと高をくくっているからであろう。どこまで言っても尽きない心理の構造、そして誤認・誤謬の一端が、この本では多く取り上げられ、これまで読んだ関連本すべてを補っているといえるほどこの一冊には重みがある。「目の前につきつけられる現実すべてを疑って生きよ」とは言わないが、都合のいいことのみに心を左右し、短絡的に物と物とを結び付ける回路からは一日でも早く脱却した方がいい。世界は何も変わらないし、事象もそのままあるのだが、それをとらえる自分だけがいつも絶えず変化する。変わっているのはこの世界や真理ではなく、あくまで人の側なのである。
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