【廉価版】緑山高校(1) の商品レビュー

桑沢篤夫(著者)

2010/10/21

ヤングジャンプコミックスで持ってますが、入手性の面でこちらを。
新設されたばかりの緑山高校・全員一年生の野球部が甲子園で大暴れ！という内容。
部員は皆「目立ちたい」「モテたい」というモチベしかないのがまた８０年代の空気を思わせるようなそうでもないような。野球に対しても別に情熱があるわけでもなく、打順もジャンケンで決めるという適当ぶり。
主人公の二階堂は、顔付きからしてチャランポランなアホなのだが、２ｍ近い身長、投げては２００キロに迫る剛速球、打てば場外ホームランという、漫画界高校球児の中でも間違いなく最強クラスの超人。バッテリーだが犬猿の仲のスラッガー・犬島、唯一の常識人ゆえに苦労しまくるキャプテンの花岡らを中心に、これまた濃すぎるライバルたちを倒して全国制覇、さらにその先まで行ってしまう破天荒なストーリーです。
絵柄、特に１巻のまだ稚拙さの残る筆致は非常に読む人を選びますが、過剰なパースを多用したド迫力の画面、バカバカしくて黙って着いていくほかないストーリーに引っ張られてしまいます。
個人的には甲子園編がやっぱり好きです。日米野球以降はさほど好きではないかな。
そこまでせんでも、というぐらいに忠実に映像化したアニメも、なにげに傑作です。