心が温かくなる日蓮の言葉 の商品レビュー
日蓮遺文から短いことばを引用し、それについて著者自身が自由に語っている本です。「いのち」「感謝」「誇り」「友情」「愛」「悲しみ」「国土」といったテーマに分けられ、ひとつの項目につき数ページの短いエッセイがつづられています。 法事でお経をあげた後に僧侶が語る法話のような内容で、「...
日蓮遺文から短いことばを引用し、それについて著者自身が自由に語っている本です。「いのち」「感謝」「誇り」「友情」「愛」「悲しみ」「国土」といったテーマに分けられ、ひとつの項目につき数ページの短いエッセイがつづられています。 法事でお経をあげた後に僧侶が語る法話のような内容で、「心が温かくなる日蓮の言葉」というタイトルに沿った内容の本でした。ただ個人的には、せっかく書籍で刊行されているので、もう少し教学的な事柄にも踏み込んでほしかったように思いました。
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日本仏教史の中でも、日蓮は特異な宗教者であると思われる。他宗攻撃などの激しい生き方に反発を覚える人も少なくないが、その一方で絶大な人気を持っている。 以前、とある日蓮宗僧侶とのご縁から、日蓮を知りたいと思い著作集を買ったことがあるのだが、日蓮に対する先入観(頑固で熱烈で攻撃的)...
日本仏教史の中でも、日蓮は特異な宗教者であると思われる。他宗攻撃などの激しい生き方に反発を覚える人も少なくないが、その一方で絶大な人気を持っている。 以前、とある日蓮宗僧侶とのご縁から、日蓮を知りたいと思い著作集を買ったことがあるのだが、日蓮に対する先入観(頑固で熱烈で攻撃的)が抜けず、手を付けるのにだいぶ時間がかかったものだった。 それでもすこし読んでみると、日蓮には激しく攻撃的な面がある一方で、こまやかで思いやりのある温かい一面があることがわかってきた。 本書はその「温かい日蓮」を知る上で大変参考になる本である。
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