菊池寛と大映 の商品レビュー
タイトルからノンフィクションかと思ったが、小説だった。 戦中から終戦直後までの、菊池寛が大映社長をしていた頃のいろいろな断片を、菊池寛と永田雅一を交互に視点人物として記しているが、断片過ぎて、ふうーん、という感想。 昭和19年ごろは、(少なくとも菊池寛家では)結構いいものを食べら...
タイトルからノンフィクションかと思ったが、小説だった。 戦中から終戦直後までの、菊池寛が大映社長をしていた頃のいろいろな断片を、菊池寛と永田雅一を交互に視点人物として記しているが、断片過ぎて、ふうーん、という感想。 昭和19年ごろは、(少なくとも菊池寛家では)結構いいものを食べられていたことなんかは面白かった。 「永田雅一にとって、菊池寛は神のようなひとであったのだ。」(p.228)という設定で(事実そうだったのかもしれんが)、永田が視点人物の箇所では、菊池先生について地の文でも敬語を使ったりしていて、著者が菊池寛の孫なので、なんかビミョーな気分になる。 それにしてもこの著者、文藝春秋に入った後、高松市菊池寛記念館の名誉館長で、あげくに菊池寛ネタで本を出して、お爺さんに依存しまくり?
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「菊池寛急逝の夜」に続いて、孫が描く大映社長としての菊池寛の姿、そして永田雅一。大映という映画会社には、昔から妙に惹かれるものがあり、そちらの興味もあって読んでみました。「菊池千本槍」という作品、機会があればぜひ見てみたいです。
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