レンブラント 光と影を操る者 の商品レビュー

ステファノ・ズッフィ(著者),早野依子(著者)

2010/01/10

表紙のデザインこそぱっとしないが、内容はＧＯＯＤ。

理由
?レンブラントの作品がカラーで多数載っている
?レンブラントの人生の流れをたどりながら、その時々の心理が画家の絵にどんな影響を与えたか、丁寧に解説されている

勉強するためでも鑑賞のためでもいいが、一度読んでみるとレンブラントという人間のすごさと、そんな彼も人を愛したり愛されたり、得たり失ったり葛藤の中で生きていた人間だったということがわかる。

特に。

・レンブラントの最初の妻がモデルになった最後の作品「フローラに扮したサキアス」からは一人の男の実直な愛情がうかがえる。

・宗教絵画の一つ、「聖ペテロの否認」