柳宗理エッセイ の商品レビュー
作者は「バタフライ・スツール」のデザインを手掛けた柳宗理氏。父は日本民藝運動の創始者である柳宗悦氏。この本では「アノニマス・デザイン」といわれる日常の量産品における匿名性、作り人知らずで土地土地の人々の用に準じて忠実に素直に造られた伝統的な民藝品、そして現代の機械生産された物の...
作者は「バタフライ・スツール」のデザインを手掛けた柳宗理氏。父は日本民藝運動の創始者である柳宗悦氏。この本では「アノニマス・デザイン」といわれる日常の量産品における匿名性、作り人知らずで土地土地の人々の用に準じて忠実に素直に造られた伝統的な民藝品、そして現代の機械生産された物の中においても民藝の心を持った美しいものを紹介している。 「本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない」 受け手として観る目が変わったように思う。 人間関係、自分自身のこと、料理なんかにも、 この考え方って普遍的かもしれない また、親子関係や子から見た父母についてのエッセイも興味深い。父から引き継いだ日本民藝館も行ってみたくなった。
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「美と用とは不離不即で正に一体なのである」 デザインとは。デザイナーとは。 両親のことについて語っているのも興味深かった。
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良いデザインとは何か。柳宗理の考え方がよくわかります。 今まで全く興味を持てなかった民藝も見たくなりました。
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柳さんのエッセイは山中さんと異なり、伝統工芸万歳、近代の商業デザインはゴミという姿勢が貫かれており、 分かりやすかったが共感できない部分もあった。そのためか退屈に感じたパートもあり全ては読んでいない。 印象的だった文章は以下のもの。 1.デザインは伝統と創造を併せ持つ存在であり、...
柳さんのエッセイは山中さんと異なり、伝統工芸万歳、近代の商業デザインはゴミという姿勢が貫かれており、 分かりやすかったが共感できない部分もあった。そのためか退屈に感じたパートもあり全ては読んでいない。 印象的だった文章は以下のもの。 1.デザインは伝統と創造を併せ持つ存在であり、本当のデザインは流行と戦う必要がある。 よって国ごとのバックグラウンドを持つことは自然なことであり、北欧製品の家具が独特な風合いを持っていることも納得できる。 2.デザインの美は生まれてくるものであり、作り上げるものではない。(The design is born naturally.)
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日常生活に馴染む普遍的なデザインについて新しい関心が湧いた。デザインはおしゃれなイメージ(私の狭い発想がそもそも間違ってるのだけど)だったが、一見なんの変哲もないものも優れたデザインだとゆうのは目から鱗である。別の視点からデザインを見るきっかけを生んでくれたエッセイ。
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デザインについて色々ためになって面白いことが書いてある。ただ、どれがいつ書かれたエッセイか分からんのが困る(巻末にまとめて書いてあるけど、確認するのめんどいやん)。そのためか、いかんせん重複が多い。三章くらいまで読んだら、それ以降は別に読まんでも良かったかなーと。でもその三章まで...
デザインについて色々ためになって面白いことが書いてある。ただ、どれがいつ書かれたエッセイか分からんのが困る(巻末にまとめて書いてあるけど、確認するのめんどいやん)。そのためか、いかんせん重複が多い。三章くらいまで読んだら、それ以降は別に読まんでも良かったかなーと。でもその三章までは面白い。なんか作る系の方には是非な本。
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ざっと見渡した。YANAGI DESIGNとかぶるけど、おすすめできそう。「デザイン考」は心震わす名文。
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