ちいさなたいこ の商品レビュー

松岡享子【作】,秋野不矩【絵】

2024/10/22

おじいさんとおばあさんが大事に育てているかぼちゃからお囃子の音が聞こえてきて…。
日本昔ばなしのような古風なストーリー。

【ママ評価】★★★★
純粋にストーリーが面白かった。
日本昔ばなしのひとつなのかしら。
桃太郎のような話かと思って「かぼちゃから赤ちゃんが生まれるのか？」「おじいさんとおばあさんが若返るのか？」と予想しながら読んだけど、ちゃんと違った。
展開が面白いし安心感のあるハッピーエンド。
とっても良い話だった。
そして絵も話に合っていた。
表紙を見た時は古めかしい絵だと思ってしまったけど、内容とピッタリの画風が素敵だった。
良い絵本です。

【息子評価】★★★
息子が読みたがった絵本。
表紙のかぼちゃが気になったらしい。
でも読み始めるなり、歌を歌いはじめたり、そっぽを向いて遊び始めたり。
稀に見る集中力の無さだった。
かぼちゃの話ではあるけど、一番のテーマは太鼓なので知らない言葉が多かったかもしれない。
お囃子など、小学生でも知らない子がいるのでは？と思うような言葉がちらほら。
言葉遣い自体も古風だし、文もやや長めだったのもあるかな。
古き良き日本らしい絵本に触れることは案外なかなかないので良い絵本との出会いだったと思う。
3歳0ヶ月

2023/10/20

かぼちゃの中に、小さな小人の世界があって…とてもかわいらしくて、この世界観が好きです。
個人的な思い出があります。何年か前に出会った3歳の男の子がいました。その子は かぼちゃが好物でした。あるとき、この絵本を読んであげたら、 いたく気に入ったようで、それから会うたびに「この本読んで～」と、せがまれました。小人が小さなたいこをたたく場面が特に気に入っていて、クスクス笑ってたっけ…。今は、その子は もう、小学生になったけど、このこと覚えてるかな？ 読んでくれた人のことは忘れていいけど、この本のことを覚えてて、いつか思い出してくれるとうれしいな。

2022/08/31

久々に昔ばなしの絵本を読みました。
カボチャの中の小人たちの壊れたたいこを作ってあげる老夫婦。そして最後は小人たちからもらったお団子を食べて自分達も小さくなりカボチャの中でみんなとずっと暮らしましたとさ！
何でたいこを作るか、など書いてあり、なんかやってみたくなりました。

2022/06/11

松岡享子さんの昔話。

心優しい老夫婦が作った大きなかぼちゃの中では、小さな人たちが毎夜太鼓をたたいて、楽しく踊っています。
ところが、ある晩、時刻になってもお囃子が聞こえてきません………

続きはどうなるのかと、興味を持ってページをめくりました。
エンディングは、これは素直にハッピーエンドと受け取った方がよいのかしら？？

2013/02/14

　むかし、あるところに心優しいおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんとおばあさんの家の周りには畑があり、少しばかりの野菜を作って暮らしていました。
　ある日の晩、外の方からぴぃひゃら　どんどん　ぴぃひゃららと、楽しそうな祭りばやしが聞こえて来ました。村祭りにはまだ日があるのに、おかしいな。外に出て音の元をたどると、そこには大きな大きな立派なかぼちゃがあったのです。

2012/09/15

読み聞かせに入った教室で読んだと教えてもらい
そのオチに驚愕して、興味を持って読んだ本。

子どもの時に知っていたら「よかったね」て云えたのかもしれないけど
今読むと、「めでたしめでたし」……そうなのかな？て思ってしまう。
本人さえ納得してればいいんでしょうが、やっぱりこれ、怖い話だと思う。

こちらとあちら。
心優しいおじいさんとおばあさんへのご褒美は……。
かぼちゃを通してあちらと繋がり、
結果的にあちらに行ったきりになって帰ってこない。
ずっと幸せに暮らしましたの小さい人たちが住む世界が
桃源郷のようなあちらの世界のような気がしてならなかった。

2011/08/12

かぼちゃを見ると思い出す、子どもの頃に親しんだ絵本。ちいさなちいさなたいこに込められたおじいさんとおばあさんの優しい気持ちが胸に響きます。