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2023/04/16

坂東さんらしく人物や土地の描写が目に浮かぶように物語が進みます。史実を現代風時代小説として表現してるので、行ったことのない土地を想像しながら、調べながらと楽しく読めました。 風土記、民俗学を好きな方は楽しめる小説だと思います。

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2023/04/15

1840年ごろの高知で生きる百姓の暮らしの描き方がリアルで、坂東さんは、この時代の当事者なのかと思ってしまうほど。坂本龍馬が活躍する時代につながるような部分もあり、小説が終わった後の、作品の中に出てこない未来への希望が感じられる。

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2018/06/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

初の坂東眞砂子。 表紙ズバリの気持ち悪いじめっとした話しの流れの中で、なんと後半は甘酸っぱいラブストーリーへ変化。 それがちょっと違和感ある。 先祖の声の聞こえるあたりは、恩田陸っぽい

Posted byブクログ

2013/09/28

淡々と物語が進み,「事実とは案外こういうものなのか?」と思う一方,「すべての事象に説明をつける科学性に不満を抱いている」と書きつつも坂東なりのさわやかな説明をつけていて, いい話である. 我々も「酒」を与えられすれば, 案外簡単に狗神つきになってしまうのかもしれない

Posted byブクログ

2012/10/09

狗神に取り憑かれた百姓たちの狂乱騒ぎ。 その失態をいかに沈めるか奮闘する役人たち。 でも実のところ、今自分は何にも取り憑かれていないという保障は一体何処にあるんだろう。 行動している私自身が判断した根拠などどこにもなく、後悔なんていうのは取り憑かれた私が決めた決断だったのかもしれ...

狗神に取り憑かれた百姓たちの狂乱騒ぎ。 その失態をいかに沈めるか奮闘する役人たち。 でも実のところ、今自分は何にも取り憑かれていないという保障は一体何処にあるんだろう。 行動している私自身が判断した根拠などどこにもなく、後悔なんていうのは取り憑かれた私が決めた決断だったのかもしれない。とか考えてしまう。 やっぱり晩夏、初秋辺りには読みたくなるのが坂東眞砂子。 万人受けなんてもってのほかだけど、読むと中毒性があるんだよなぁ。 絶対面白いからオススメです、なんて誰に対しても言わないけど、まぁ新しいタイプの小説だからかじってみれば?という感じです。 しかし立て続けには読みたくない作家さんです(^-^;

Posted byブクログ

2011/12/17

実在した事件を元に書かれているが、いささかファンタジーの仕上がりになっている。もう少しリアリティーを感じる物であって欲しかった。

Posted byブクログ