リンカン(上) の商品レビュー
Wait till next yearを読んで上品な文章書くなーと思ってDoris Goodwinの作品を読んでみたくなった。 一昔前のアメリカの、しかも政治家の演説なんかはどうしても詩的だったり婉曲的だったりするから、日本語訳にするとわかりづらくなっちゃうのよなー。 リンカン、...
Wait till next yearを読んで上品な文章書くなーと思ってDoris Goodwinの作品を読んでみたくなった。 一昔前のアメリカの、しかも政治家の演説なんかはどうしても詩的だったり婉曲的だったりするから、日本語訳にするとわかりづらくなっちゃうのよなー。 リンカン、シワード、チェース、ベーツ、大統領候補のライバルとして戦い、リンカン大統領就任後は同じ連邦国家として南部と戦った4人それぞれの人物に焦点を当てながらリンカンの偉大さとアメリカの歴史を丁寧に解説してくれる。やっぱり結局リーダーに求められることは人間の本質を肌感覚で知ることなんだよね。
Posted by
リンカーンの評伝。シワード、ベーツ、チェースといったライバルと並べることで、周辺の状況を含めて描写する。 リンカーンの卓越した有能さを強調しすぎる感はあるが、読み取れないながら多くの一次資料から作られたことがよく見える。
Posted by
[アメリカの紡ぎ手たち]アメリカを分裂の危機から救い、奴隷解放宣言を発したことでも知られるリンカン。彼と政治的なライバルたちをはじめとした人間たちとの関係に光を当て、(大げさでなく)人類史を画すことにもなった南北戦争期のアメリカを描いた超大作です。著者は、本書の執筆に10年を費や...
[アメリカの紡ぎ手たち]アメリカを分裂の危機から救い、奴隷解放宣言を発したことでも知られるリンカン。彼と政治的なライバルたちをはじめとした人間たちとの関係に光を当て、(大げさでなく)人類史を画すことにもなった南北戦争期のアメリカを描いた超大作です。著者は、本書の執筆に10年を費やしたと語るハーバード大学教授のドリス・カーンズ・グッドウィン。訳者は、『革命戦争回顧録』などの翻訳を手がけた平岡緑。原題は、『Team of Rivals: The Political Genius of Abraham Lincoln』。 一定程度の分量と緻密さ、そして行間から滲み出てくる筆者の熱を備えると、読んでいく間に自然と「血肉化」する作品があると思うのですが、本作はまさにそれに該当するかと。怒涛とも言える情報量に圧倒されながら、当時のアメリカの社会とリンカンの置かれた環境に、文字通りどっぷりと身を浸すことができるかと。 実物大のリンカンを描くことに見事に成功していると感じましたが、その実物大のリンカンがとてつもなく偉大だということに改めて気付かせてくれる作品でもありました。リンカンに心酔するオバマ大統領のお気に入りの一冊でもあるようなので、アメリカの「真髄」に迫りたい方にもぜひオススメです。 〜リンカンは、祖国の物語と戦争の意味を、すべてのアメリカ国民に通じる言葉と理念に置き換えて話した。父親から聞いた作り話を、少年ならだれでも理解できる物語に夜を徹して手を加えた子供が、今や祖国のために過去、現在そして未来を編みこんだ理想の物語を完成させたのであった。〜 記念堂に行ってみたいなぁ☆5つ (注:本レビューは上下巻を通してのものです。)
Posted by
もう少しリンカンに焦点を当てて欲しい気がしたけど、当時の状況や考え方、問題については詳細な記述があり、その時代を知る本としては評価できる。
Posted by
リンカーンの伝記ではあるが、 彼と共和党代表指名戦で争い、 リンカーン政権内で主要なポストを務めた シワード、チェース、ベーツを軸に添えて描くことで、 その時代を多面的に描写しつつ、 当政権を群像劇として見せることに成功している大変骨太な一冊。 中盤やや中だるみしているような印...
リンカーンの伝記ではあるが、 彼と共和党代表指名戦で争い、 リンカーン政権内で主要なポストを務めた シワード、チェース、ベーツを軸に添えて描くことで、 その時代を多面的に描写しつつ、 当政権を群像劇として見せることに成功している大変骨太な一冊。 中盤やや中だるみしているような印象をうけたが、 それぞれの多様な生い立ちや環境がじっくりと解説され、 かつこれに裏打ちされた考え方を持つ彼らが指名戦で争い、 確執を経て政権を組んでゆく姿は面白い。 下巻で書かれるであろう本格化する南北戦争に期待する。
Posted by
- 1