世にも奇妙なマラソン大会 の商品レビュー
結局どうなったのか気になっていたサハラマラソン。何と高野さん××してたのね。 「ブルガリアの岩と薔薇」は、「本の雑誌」に載ってた時お腹が痛くなるほど笑った。本書でまた笑った。私は「ワセダ三畳青春記」を読んで以来、高野さんご本人に加えて奥様のファンでもある。「ワセダ〜」は最後のと...
結局どうなったのか気になっていたサハラマラソン。何と高野さん××してたのね。 「ブルガリアの岩と薔薇」は、「本の雑誌」に載ってた時お腹が痛くなるほど笑った。本書でまた笑った。私は「ワセダ三畳青春記」を読んで以来、高野さんご本人に加えて奥様のファンでもある。「ワセダ〜」は最後のところが、恋愛小説として、また「青春」への訣別の書として出色の一冊だと思う。高野さんの書かれるものにちらっと出てくる奥さんがいつもとてもいい味なのだな。「名前変更物語」は高野さんの愛妻ぶりが伝わってきてふわっといい気持ちになる。 「本の雑誌」に載ったこれらの「ノンフィクション」に加えて収録されている「謎のペルシア商人−アジア・アフリカ奇譚集」がとても良かった!不思議なお話の底には旅の気分が色濃く流れていて、その寄る辺ない感じにしみじみ浸った。 「あとがき」で最後にひと笑い。高野さん好きだなあ。
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初マラソンで、サハラマラソンに参加した掲題作をメインにいくつかの短編が収録されています。これまでほかの本では読んだことがなかったエピソードばかりで、楽しめました。 それにしても初マラソンでサハラ砂漠にチャレンジするってさすが高野さん。しかも5時間40分って、結構頑張ってるんじゃな...
初マラソンで、サハラマラソンに参加した掲題作をメインにいくつかの短編が収録されています。これまでほかの本では読んだことがなかったエピソードばかりで、楽しめました。 それにしても初マラソンでサハラ砂漠にチャレンジするってさすが高野さん。しかも5時間40分って、結構頑張ってるんじゃないでしょうか。走りきれただけでもすごいと思う。文章も面白かったし、やっぱり高野さんはどこかに行って何かをやってこそ面白いのかも。
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『本の雑誌』連載途中、クライマックスで「続きは小社単行本で」という小賢しい展開となった表題作を含む本誌連載の3本と書き下ろしの奇談集。元々日本に居た時から15キロ程度しか走ったことのない著者が、ひょっと思いついて参加することになった「サハラ・マラソン」。スペインの植民地から独立を...
『本の雑誌』連載途中、クライマックスで「続きは小社単行本で」という小賢しい展開となった表題作を含む本誌連載の3本と書き下ろしの奇談集。元々日本に居た時から15キロ程度しか走ったことのない著者が、ひょっと思いついて参加することになった「サハラ・マラソン」。スペインの植民地から独立を果たしたらモロッコに占領され、さらに独立を巡ってゲリラ戦を続け、停戦状態のまま世界中から「放置」されている「西サハラ」の難民キャンプを舞台とした難民支援の為のマラソン大会。感動的(!?)なゴールを迎えようという時にはボランティアの立場が替わっていた。 うん。大会運営者も西サハラの人々もちょっと奇妙だ。そして高野さん。貴方も思いっきり奇妙な人だ。
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電車の中で「ブルガリアの岩と薔薇」を読んでいる時、危うく笑い転げそうになりました。面白すぎですよ、高野さん。この本は中短編集で構成されていますが、既刊の外伝ともいえそうなものがいくつか混じっていてファンにはたまらない内容だと思います。そうそう、「ワセダ三畳青春記」に出てきた奥様と...
電車の中で「ブルガリアの岩と薔薇」を読んでいる時、危うく笑い転げそうになりました。面白すぎですよ、高野さん。この本は中短編集で構成されていますが、既刊の外伝ともいえそうなものがいくつか混じっていてファンにはたまらない内容だと思います。そうそう、「ワセダ三畳青春記」に出てきた奥様との関係が、月日とともにフツーの夫婦のそれになってしまったのがなんだかうれしかったです。
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破天荒な”吉田誠一”的な筆致、無鉄砲でダメダメで笑える部分と、早大探検部的なジャーナリステックな記述のないまぜで、最後まで一気読みさせる。ま、思い立ってからフルマラソン完走まで、わずか3週間の話ですから!
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あまりに面白くて一気に読み終えてしまいました。 高野さんのことはまったくご存じなかったのですが、鮮やかなオレンジ色と「時々すごい勢いでずんずん走る!」という帯のフレーズにやられました。 これも高野さんの言う「深夜のろくでもない興奮」なんでしょうか。
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2011年2月1日購入。読書期間2011年5月8~11日。 表題作は、著者のことを考えると、もっと色々な事が起るんではないかと思ったが意外にあっさりしていた。しかし、対象地域の基礎知識・現状などはわかりやすくしっかり書かれている。 また、他の話も面白く、特にアジア・アフリカ奇譚...
2011年2月1日購入。読書期間2011年5月8~11日。 表題作は、著者のことを考えると、もっと色々な事が起るんではないかと思ったが意外にあっさりしていた。しかし、対象地域の基礎知識・現状などはわかりやすくしっかり書かれている。 また、他の話も面白く、特にアジア・アフリカ奇譚集はおもわずニヤリとしてしまう話ばかりでよかった。
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