番狂わせ の商品レビュー
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とにかくサッカーの薀蓄を語りまくり、特車2課やパトレイバーがほとんど出てこない話。 サッカーの薀蓄は分かりやすいし、劇場版2が好きな人間にはレイバーをめぐる状況も含めとても楽しく読めました。 まぁ普通に考えてレイバーなんてものはこういう運命をたどるでしょ(笑) キャラにロクなのがいなくて感情移入できないのと、シゲさん以外に過去の人物が出てこないところがちょっと残念。
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あいにく「パトレイバー」のことも「サッカー」のこともよく知らないので、いまひとつ入り込めませんでした。でも最後は皆バラバラになってしまい、哀しく、悲しく、かなしい。
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第四刷読了。 アニメ作品として有名な「機動警察パトレイバー」をモチーフにした内容です。 とはいえ、おなじみの特車二課の面々が登場したりはしません。 時期的には、劇場版パト2以降のお話で、三代目にあたる特車二課のお話。 内容的にはプロサッカーのことを多少なりとも興味がないと、大変かもしれません。 個人的には三代目特車二課の登場人物たちの名前がどうしてああなったのか気になりました。 難解な文体のイメージが強かった作者の印象でしたが、実際に読んでみると、読み易かったです。
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パトレイバーものだけど、初代の泉野明も篠原遊馬も後藤隊長もすでにいない三代目のレイバー隊の話。 レイバー自体も単なるお飾り状態になっていて、さみしい。 初代とかぶる新キャラも「愛すべき」というには馴染みが浅く、さみしいよ!
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まさか2011年になって特車二課の新作が読めるとは思ってなかった。押井守著「番狂わせ 警視庁警備部特殊車両二課」。例によって「別に特車二課が舞台じゃなくてもいいよね?」と思うような内容で、セルフ・パロディ的であっても、再びこの世界の話が読めるのは素直に嬉しい。いつも通り蘊蓄多し。
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機動警察パトレイバーのノベライズ…。 時代設定は、現代…。 特車二課が創設された1999年から11年後…。 初期メンバーを第一世代として、第三世代のお話…。 っていうかぁ~、 サッカーの歴史や戦術に、相当詳しくなりました…?? でも…、ちゃんと…パトレイバーしてました…?? ...
機動警察パトレイバーのノベライズ…。 時代設定は、現代…。 特車二課が創設された1999年から11年後…。 初期メンバーを第一世代として、第三世代のお話…。 っていうかぁ~、 サッカーの歴史や戦術に、相当詳しくなりました…?? でも…、ちゃんと…パトレイバーしてました…?? 登場人物の名前が、 オリジナルメンバーの名前をパロってます…(笑) 作者は、押井さん…。何で今頃書いたんだろぅ…?? なかなか楽しかったです…。
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羽海野チカの短編集『スピカ』で押井守映画のエッセイがあったので読みたくなった。 押井守『番狂わせ 警視庁警備部特殊車両二課』 時は2010年。汎用人間型作業機械「レイバー」は登場時の期待とは裏腹に、様々な問題を抱え結局普及しなかった。そしてそれらを用いた「レイバー犯罪」を抑止するために創設された警視庁警備部特殊車両二課、通称「特車二課」もその存在理由を失った。それに伴い特車二課はその規模を縮小され、現在の人員は「二代目」隊長 後藤田警部補と、「三代目」隊員 泉野明(いずみのあきら)ら4人。また彼らの登場する警察用のレイバー「パトレイバー」も稼働率50%を切り、現在1両のみ5分以内の稼働が限界で、主な仕事内容は要人警備時に駆り出される張りぼてという状態であった。 親善試合に訪れた世界的なクラブチーム「マンチェスターFC」に対して、その選手11人をピッチ上で抹殺するという犯行予告がなされる。警視庁警備部の総力をあげて警備を行う予定であったが、特車二課の後藤田隊長はそれでは防げないと考えた。いつ解隊されてもおかしくない弱小部隊特車二課は「番狂わせ」を狙い独自に行動を始める。 結局は文句は一言。 これ「パトレイバー」でやる必要あったの? 物語はサッカーの布陣、戦術などの薀蓄を交え、大量の引用とともに語られる。それらを組み合わせ隊員たちの成すべき行動を促し、テロ計画へと結び付けていく点は、先例はいくらでもあるだろうが、実験的で面白い語り口であると思う。 レイバーの動く場面が少ないのは劇場版でもお馴染み。押井節だから仕方がない。その分物語が面白けりゃいい。そう思っている。 物語の筋書きとしては本当に文句が無い。栄光の時代はとうに過ぎ、斜陽どころか日も落ちて久しい、捨てられた者たちの意地。「番狂わせ」 でもさ、二足歩行のロボットを使うなんてアニメの中だけだ、なんて言って、レイバーそのものを否定するなら、オリジナルの警察小説でいいんじゃない? 二足歩行の巨大ロボットがナンセンスだなんてことは、パトレイバーが製作された20年近く前から分かっている。それでも、だからこそどんなに荒唐無稽であろうとも、二足歩行のロボットが実用化され社会に溶け込んでいる、っていう夢=「レイバー」の世界観はパトレイバー世界の根幹だと思うんだけど。 それでもなおパトレイバーっていう作品でこれを書いたことにまともな意味を見出すとしたら、「パトレイバー」に終止符を打ちたいのか、という考えしか思い浮かばない。約束の1999年はとうに過ぎ、11年経っても二足歩行ロボットが普及するなんてことは無かった。二足歩行ロボットの話題が出るたびに話にのぼるこの作品といい加減決別する時だ、ということを、レイバーの否定された世界を描いて示したかったのかもしれない。 そんな理由ではなくて、自分が思いつかないような確固とした思想ではなくて、この作品を書いたとしたら、「じゃあ何でパトレイバーじゃダメなのか」とか逆に問い返されたとしたら、もう自分には押井守と蛸壺屋の区別が付かない。 もう二三読して考えてみたいと思う。
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押井守による後日談なんだけど。。。 登場人物は異なるが、凋落した特車二課を描いており、また微妙にレイバーを否定した印象を受けちょっと微妙。。。
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知る人ぞ知る、特車2課を舞台にしたサスペンス(?)。テロ予告を受けて警備部の特車2課も仕事が回ってきそうだが、主人公が行かされたのはサッカーの練習だった。サッカーうんちくは若干うっとおしいが、特車2課を襲っている悲哀は面白い。妙にリアルで、逆に現実を突き付けられている感じが、少し寂しいくらい。それでもラストは燃えましたね。
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C0093 誤字が気になりました。「パトレイバー」は、使えなかったのですかね。FAEというのは、燃焼温度で攻撃するのかと思っていましたが、圧力なんですね。「謎解き」のデキはそこそこですが、終盤のスピード感で、かなり引きこまれました。
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