「来ちゃった」 の商品レビュー
図書館内で読了。 鉄道好きながら車中は睡眠というところに共感。 旅は「移動している!」というところが醍醐味だと考えているので。 知らない地名を夢うつつに聞きながら、 起きたら知らない土地にいるのがたまらなく好き。
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表紙は、こけし2体の写真で、とっても不気味キュート。この表紙だけで、内容が想像できよう。 「女流阿房列車」に比べると、比較しようもないほど鉄度は低いが、その分、同じ旅路を楽しめそうな感じ。とはいえ、連載されていたという「プレシャス」の愛読者が同じ旅路をたどってみたいわ!と思われた...
表紙は、こけし2体の写真で、とっても不気味キュート。この表紙だけで、内容が想像できよう。 「女流阿房列車」に比べると、比較しようもないほど鉄度は低いが、その分、同じ旅路を楽しめそうな感じ。とはいえ、連載されていたという「プレシャス」の愛読者が同じ旅路をたどってみたいわ!と思われたかどうかは不明。 とはいえ、毎月このような旅を思いつき、実行に移し、月刊誌に掲載するというのは、楽しいようで、なかなかのハードスケジュールっぷり。 以下、備忘録。 多良間島 アイルランド:レプラコーン、Number31、Hunter's Hotel、AVOCA 秋田 後生掛温泉 広島 アンデルセンの本店 長野県 ペンションきのこ、DANLO 奄美大島(加計呂麻) ヒロアイランドスタイル 大間 体験型民宿葵
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「きょうの猫村さん」を描いた、ほしさんと、「負け犬の遠吠え」を書いた、酒井さんの旅本。どの旅も地味に惹かれます。
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私の好きなエッセイスト・酒井順子とこれまた好きなマンガ家・ほしよりこの旅エッセイ。 訪れる場所がいわゆる観光地ではないところがおもしろい!
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著者ならではの視点で選ばれた各地を巡る、盛りだくさんなのに鈍行系の紀行文です。個人的には栃尾の油揚げや秋田後生掛温泉のオンドル部屋など惹かれました。ほしよりこさんの巻末あとがきが絶品です。 今回の震災でダメージの大きかった所がたくさん紹介されていて、どうなったのだろうか?と気掛か...
著者ならではの視点で選ばれた各地を巡る、盛りだくさんなのに鈍行系の紀行文です。個人的には栃尾の油揚げや秋田後生掛温泉のオンドル部屋など惹かれました。ほしよりこさんの巻末あとがきが絶品です。 今回の震災でダメージの大きかった所がたくさん紹介されていて、どうなったのだろうか?と気掛かりに思います。
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このタイトルはないですよね。 「来ちゃった」なんて、女性のとっておきの殺し文句じゃないですか。 言われた男性は、女性の思いきった行動に圧倒され、今後の展開をめまぐるしく想像して、ドッキーン、ズッキューンとしちゃいますね。 そんな妄想を呼び起こすタイトルに一発負けし、著者とイラス...
このタイトルはないですよね。 「来ちゃった」なんて、女性のとっておきの殺し文句じゃないですか。 言われた男性は、女性の思いきった行動に圧倒され、今後の展開をめまぐるしく想像して、ドッキーン、ズッキューンとしちゃいますね。 そんな妄想を呼び起こすタイトルに一発負けし、著者とイラストレーターを見て迷わず手に取った本。 酒井順子の文とほしよりこの絵による旅行記。 酒井氏の文章は、常に冷静沈着動じないという印象ですが、ほしよりこのイラストで、ほのぼのとした空気を纏ったものになるかもしれないと思い、読んでみました。 文章はやはり冷静で落ち着いていますが、さすがに旅行記だけに、他書よりはテンヤワンヤであせっている彼女の様子が出ています。 初めは一人旅だったのに、なかなか旅程通りにいかず、結局編集者とほし氏の3人で動くことになったというエピソードに、意外な一面を見た気がしました。 訪れた場所を見ると、観光地というよりはちょっと独特な渋い場所ばかり。 四国でお遍路さん巡りをしてみたり、東北で芋煮会に参加してみたり、岡山の湯治人間ドッグを受けてみたり。 なかなか普通ではチョイスしないような、地味な旅の数々。 初めは(なぜにわざわざ・・・)と不思議ですが、でも、だからこそ、プレシャスで楽しそうに思えてきます。 旅行先はどこでもいい、と言われて好きに選んだ場所とのことで、場所の選び方に物静かな著者の人となりが見えるようです。 鉄子っぽい著者の鉄道の旅は、のんびりしていて読んでいてゆったりしてくるもの。 クールが売り(?)の彼女が、スイッチバックについて、若干熱く語っていました。 さらに「盲腸線」なる鉄道用語があることを知りました。 肥薩線が、方向によって「いさぶろう」「しんぺい」と名前が変わることも知りました。 どこの誰だか分かりませんが、どちらも昭和風の名前です。 国内を静かに周っていると思いきや、突然ラサに行ったりアイルランドに行ったり、その振り幅の大きさに驚かされます。 でもやはり、彼女たちの旅のすべてが年齢や年代を超越した渋さに支えられていることに、圧倒されます。 酒井順子とほしよりことは、かなり異色の取り合わせだという気がしましたが、考えてみれば、二人とも落ち着きはらった独特のレトロな雰囲気を漂わせている所がそっくり。 そんな二人の文と絵で作られたこの本は、花の独身女性が持つウキウキ感や華やかさとはちょっと違う、なんとも不思議な時空を作り上げていました。 なによりも強烈なのは、この本の表紙。 こけしが2体、並んでいます。 裏表紙には、そのこけしの後ろ姿。 あやしく思いながらも内容を3分の2ほど読み進み、福島の土湯温泉でこけしを作った話にさしかかって、(これは二人が作ったこけしなんだ)とようやく気付きました。 そういえば、よく見るとほし氏の絵、酒井氏の顔になっています。 しかしかなりのインパクトのある表紙で、電車で立って読んでいると、座っている人の視線が集中して、ちょっと参りました(笑)。 続編が出ても、こののどかな調子のままに、変わらず楽しめそうです。
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行ってみたいmemo ・栃尾~栃尾又→揚げたての油揚げ食べてみたい。ラジウム温泉も。 ・仙台~山形→仙台と山形の芋煮食べ比べしたい ・湯原温泉→ここで人間ドックやるんだったらいいかも。デミカツ丼気になる。 ・広島~宮島→広島アンデルセン! ・半田~浜松→「ミツカン」発祥の地!
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酒井順子さんが日本中(ときには海外にも)の地味(?)な場所に出かけていく旅行記。挿絵を、旅の同行者でもあるほしよりこさんが描いている。 実際は酒井さん、ほしさん&女性編集者の三人で旅行したらしいのだが、文章と絵は、酒井さんのひとり旅風に仕上げられている。 北海道から九州・沖縄、離...
酒井順子さんが日本中(ときには海外にも)の地味(?)な場所に出かけていく旅行記。挿絵を、旅の同行者でもあるほしよりこさんが描いている。 実際は酒井さん、ほしさん&女性編集者の三人で旅行したらしいのだが、文章と絵は、酒井さんのひとり旅風に仕上げられている。 北海道から九州・沖縄、離れ島にいたるまでを網羅する酒井さんチョイスの旅は、秘境・辺境、どちらかというとひなびた土地を探し訪ねていく。 なのであるが、筆がさえるのは、ハトバスに乗って東京タワーに上ってパレスホテルに泊まった旅とか、大阪で文楽と吉本を鑑賞して串揚げに舌鼓を打つ旅とか、都市型の旅であるような気がするのは、酒井氏が生粋の東京人であるためなのか。 ほしさんの挿絵に相当支えられている本で、彼女の絵の持つ叙情性が、旅の叙情性とリンクして成功している。 各地を回る旅のラストの地が岩手県の三陸海岸。酒井さんは行き止まりの海岸に立ち、なおも道はあるとその先を見つめるのです。 この旅行記が東日本大震災前に書かれているのはもちろんのこと。旅とは平穏な日常があってこそのものであり、旅ができるということは奇跡にも近い喜びであるということを感じずにはいられない。
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鞍馬の帰り一乗寺の本屋で見かけたので購入しました。「来ちゃった」とか「来てしまった」とかいう経験は、上へ登るしかない山に来てしまったという乗りではなく、もっと軽いのでした。P34の大津~京都の都をどりももうすぐです。P112の京都~明石も今度こそタコフェリーに乗って向いの青くそび...
鞍馬の帰り一乗寺の本屋で見かけたので購入しました。「来ちゃった」とか「来てしまった」とかいう経験は、上へ登るしかない山に来てしまったという乗りではなく、もっと軽いのでした。P34の大津~京都の都をどりももうすぐです。P112の京都~明石も今度こそタコフェリーに乗って向いの青くそびえる淡路島へ行きたいと思うのでした。
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静かに淡々と訪れる様々な地域。 「はとバス」で東京観光というものもあれば、あまり人が訪れない小さな島や半島であったりする。 大人女子旅はあくせくせず、のんびりと進む。 感動的な旅行本!ということもありませんが、たまにはこんな旅もいいかもね。
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