誰がメドベージェフを不法入国させたのか の商品レビュー
北方領土問題に真摯に取り組んでいた鈴木宗男さんが収監されて、こういう話を読んでいると、こういう問題は非常に微妙で、根が深いものだということを痛感させられます。 僕も確かテレビでメドベージェフロシア大統領が国後島に来ていたということは見ていてはいたのですがそのときの僕は『ふーん。...
北方領土問題に真摯に取り組んでいた鈴木宗男さんが収監されて、こういう話を読んでいると、こういう問題は非常に微妙で、根が深いものだということを痛感させられます。 僕も確かテレビでメドベージェフロシア大統領が国後島に来ていたということは見ていてはいたのですがそのときの僕は『ふーん。あ、そうなんだ』という感想しか持てず、 それから少しして、この本を手にとって読んでいました。読んだあとで、佐藤優さんの本である程度は知っているつもりでしたが、改めてロシアという国の恐ろしさというものがわかったような気がします。 いわゆる『領土問題』というのは非常に微妙なもので、僕なんかがここでどうのこうのという資格はまったくありませんが、あそこの海域では確か、海洋資源が豊富にあるので、ロシアが返さないんだ、という話は僕も昔から聞いていました。しかし、ここに書かれている『裏事情』というものを読んで、『なるほどね、そういうことですか…。』とうなってしまいました。 詳しいことは本書を読んで確認して自分で考えていただけるとうれしいなと思っていますけれど、あの国の人間が滅茶苦茶な『肉食人種』たちの国家で、新しい時代の『帝国主義』を標榜しているんだな、ということだけはなんとなくわかりました。怖い問題です。それでも向き合っていかなければならない現実に、少しだけ気が重くなっております。
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