1,800円以上の注文で送料無料

渡部昇一「日本の歴史」(第1巻 古代篇) の商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/02/13

*****  神話の時代から王家が続いている――これは文明国ではとっくに失われた現象で,ギリシャでも神話の時代は途絶えてしまっている。世界に類を見ない日本の歴史の特徴は,神話の時代に根を持つ王朝がいまも絶えることなく続いているということなのである。  それは,神話の持つ意味が「ほ...

*****  神話の時代から王家が続いている――これは文明国ではとっくに失われた現象で,ギリシャでも神話の時代は途絶えてしまっている。世界に類を見ない日本の歴史の特徴は,神話の時代に根を持つ王朝がいまも絶えることなく続いているということなのである。  それは,神話の持つ意味が「ほかの国の神話とはまるで違う」ということにほかならない。ほかの国の神話なら,歴史時代以前だからといって切り捨てることができる。むしろそんなものを歴史に入れたらおかしい。しかし日本の場合は,神話を省いてしまうと日本の歴史のいちばん中心にあたる部分が理解できなくなってしまうのである。  だから,萩野博士が神話から日本史を書きはじめたことは極めて理にかなっている。もちろん,私は「神話を信じるべきだ」などと言っているわけではない。第一章で神話の骨格を述べ,「こういう伝承があって,神武天皇から歴史時代に入った」という萩野博士の日本史の書き起こし方はまったく的確であると言いたいのである。私は現代の日本史の教科書もそういう構成であるべきだと思う。(pp.15-16)

Posted byブクログ

2019/07/17

 平安朝の藤原氏は、自ら天皇になろうとすればそうできたろうに、何故そうしなかったのか。  藤原氏の祖先はアマテラスに仕えた天児屋命。その主従関係を忘れなかったからである。歴代の権力者も決して天皇の座を私しようとはしなかったのは、記紀神話に源がある。  記紀神話の考古学的真偽はさて...

 平安朝の藤原氏は、自ら天皇になろうとすればそうできたろうに、何故そうしなかったのか。  藤原氏の祖先はアマテラスに仕えた天児屋命。その主従関係を忘れなかったからである。歴代の権力者も決して天皇の座を私しようとはしなかったのは、記紀神話に源がある。  記紀神話の考古学的真偽はさておき、日本の歴史の根底であったのだから、記紀神話を理解するのは我が国の歴史を知る基礎である。  邪馬台国は重要ではない。我が国の歴史に何の影響も及ぼしていないのだから。  日本列島征服民族は朝鮮半島からではなく、南の海洋民族であろう。米に対する偉容な執着心は、朝鮮半島北方の穀物は、高粱や稗のようなものであったのだから。  等々、なるほどと目から鱗の説が満載。

Posted byブクログ

2012/01/07

藤原氏、源氏、豊臣秀吉、徳川家康等の為政者が何故、天皇をないがしろにしなかったのか?それは神話が日本の歴史に重大な影響を及ぼしている、今では神話は荒唐無形の作り話、程度しか理解していなかったが本書にて意識が変わったので2巻~7巻まで読んでいくのが楽しみ!!

Posted byブクログ

2011/04/10

『ゼウスの血をひくアガメムノン直系の王家が現代もギリシアに続いているとすれば、それは神武天皇の直系である日本の天皇と同じことになります』という箇所はなるほどだ。 自分は、日本史の神話時代は実際に起きた出来事の寓話だと考えているので 実にオモシロイ内容だった。 ちょっと後半はアカデ...

『ゼウスの血をひくアガメムノン直系の王家が現代もギリシアに続いているとすれば、それは神武天皇の直系である日本の天皇と同じことになります』という箇所はなるほどだ。 自分は、日本史の神話時代は実際に起きた出来事の寓話だと考えているので 実にオモシロイ内容だった。 ちょっと後半はアカデミックで難しかったが。。。

Posted byブクログ