平行植物 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ここまで徹底的に書かれていると、嘘と分かっていても読み終わる頃には人知れず息づくこれらの植物が間違いなく存在していて、それをこの目で見てみたいと思わずにはいられない。 前半4章を使って平行植物の定義や歴史、それを探し求める研究者たちの軌跡について解説し、後半は個々の平行植物について、伝承などを交えながら紹介している。 名前(言葉での説明)が植物そのものの物理的存在に先行するとかいう最高すぎる特徴を表すように、全編を通してこれら不思議な植物群を語る文章は論理的でありながらどこまでも詩的で美しい。 作中に作者自身が出てくるのも良かった。注釈にこの本の作者とは別人であると書かれているのも本当に良い。嬉しくなっちゃった。
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平行植物/工作舎 https://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-435-4.html https://www.kousakusha.co.jp/rcmd.html レオ・レオニズ フレンズ 公式サイト https://leol...
平行植物/工作舎 https://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-435-4.html https://www.kousakusha.co.jp/rcmd.html レオ・レオニズ フレンズ 公式サイト https://leolionni.jp/
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。あおちゃんきいろちゃん、スイミーでおなじみだし、孫によく読み聞かせしていた本の類でも彼の名前は輝いている。 題名に?と感じて借り、読み始めたが「?」 パラレル植物図鑑とは、意表を突いた発想の逸物。 大人でも絵本を好まれる方、座右の書物とされている方が多いけれど、私は発想が寒...
。あおちゃんきいろちゃん、スイミーでおなじみだし、孫によく読み聞かせしていた本の類でも彼の名前は輝いている。 題名に?と感じて借り、読み始めたが「?」 パラレル植物図鑑とは、意表を突いた発想の逸物。 大人でも絵本を好まれる方、座右の書物とされている方が多いけれど、私は発想が寒いせいか、些か異なる。 薄い一冊なら、たまに異なる空気を吸うために読むけれど。 図鑑という体をなしていることもあって、説明がびっしり・しかも堅い文体で7割読んだところで脱落します。 夜に読むと睡魔で負けてしまうのが一因。
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https://scrapbox.io/ne-sachirou/Leo_Lionni%E3%80%8C%E5%B9%B3%E8%A1%8C%E6%A4%8D%E7%89%A9%E3%80%8D1976
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高城剛さんが、ちょっと前に薦めていて(最近衝撃を受けた本?かなんとかという質問に答えていて)記憶に残っていた本が、書店の工作舎特集の棚にあったので手に取ってみました。 が、途中で飽きてしまいました。。なんか変だなと思いつつ読み進めていき、その途中で他の人の書評を読むと、全部空想の...
高城剛さんが、ちょっと前に薦めていて(最近衝撃を受けた本?かなんとかという質問に答えていて)記憶に残っていた本が、書店の工作舎特集の棚にあったので手に取ってみました。 が、途中で飽きてしまいました。。なんか変だなと思いつつ読み進めていき、その途中で他の人の書評を読むと、全部空想の話だと。。それがわかって、読むのをやめてしまいました。。。時間に余裕があれば楽しむこともできたかもしれません。。正直、空想の話をなんで読まなければいけないの?と思ってしまいました。役に立つ本ばかり追い求める心の貧しさかもしれません。。 ところが、このブクログの書評を読んでいたら、「隆一郎」さんという方の感想が載っており、そこに「活版印刷」についての記述がありました。これがとても面白く、そこで薦められてる本を今度は買ってみようかと思いますw この隆一郎さんの書評に出会えたのが唯一良かったことでしょうか。。
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スイミーのレオ・レオーニが手がけた幻想世界の博物誌。本当に全て創作?と疑問に思うほど論文もスケッチも緻密でした。
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絵本作家としてしか知らなかったレオ・レオニの新たな一面が見られてよかった。題がもっと砕けて『パラレル植物図鑑』とかだと分かりやすいのに。本当に存在する体が貫かれているので、読みながらだんだん「へー、こんな植物があるんだ」という気がしてくる。かなり原文に忠実らしい訳のおかげで、ネー...
絵本作家としてしか知らなかったレオ・レオニの新たな一面が見られてよかった。題がもっと砕けて『パラレル植物図鑑』とかだと分かりやすいのに。本当に存在する体が貫かれているので、読みながらだんだん「へー、こんな植物があるんだ」という気がしてくる。かなり原文に忠実らしい訳のおかげで、ネーミングの面白さも味わえる。ただし文章がガチガチに固いため(旧版だったからか?)読むのにかなり時間がかかった。
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とらえどころのない不思議な植物である「平行植物」についての考察本。とは言っても、実在の植物ではなく全て作者の創作。ただ、本書内の記述はあたかも実在しているかのように書かれているので、何の予備知識もなくこれを読んだら本当に平行植物が実在するものと勘違いしてしまうだろう。私は「ヴォイ...
とらえどころのない不思議な植物である「平行植物」についての考察本。とは言っても、実在の植物ではなく全て作者の創作。ただ、本書内の記述はあたかも実在しているかのように書かれているので、何の予備知識もなくこれを読んだら本当に平行植物が実在するものと勘違いしてしまうだろう。私は「ヴォイニッチ写本」つながりでこの本を知るに至った。日本語版のエディトリアルデザインに羽良多平吉がさんかしているのも素晴らしい。
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つまりパラレルワールドならぬパラレル植物。私たちが存在する次元とは異なる線上に存在するそれは時に私たちの知覚や認識に立ち現われながら、決して物理法則やライフサイクルに縛られない。その生態は世界とイマジネーションの境界線上をゆっくりと侵犯し、リアリティが透明になっていくかのような不...
つまりパラレルワールドならぬパラレル植物。私たちが存在する次元とは異なる線上に存在するそれは時に私たちの知覚や認識に立ち現われながら、決して物理法則やライフサイクルに縛られない。その生態は世界とイマジネーションの境界線上をゆっくりと侵犯し、リアリティが透明になっていくかのような不思議な心地にしてくれる。構築された体系知を楽しみ、虚構に彩られた多様性を愉しもう。和訳された植物名の数々はどれもユーモアと想像力に溢れていて素晴らしい。読み進めていけばきっと、新たな平行植物の種が君の中にも生まれているはずだ。
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レオニと言ったら絵本のイメージだったのでこれは意外でした。 学術書の体で作られた大ぼら本。 これを出版しちゃおうと思ったレオニがすごい。 最初の植物の概念の章はとりわけ。全体を通しても文章が硬いので(なにせ学術書だから!)真面目に読もうと思うとしんどい(笑)。しかし拾い読みは...
レオニと言ったら絵本のイメージだったのでこれは意外でした。 学術書の体で作られた大ぼら本。 これを出版しちゃおうと思ったレオニがすごい。 最初の植物の概念の章はとりわけ。全体を通しても文章が硬いので(なにせ学術書だから!)真面目に読もうと思うとしんどい(笑)。しかし拾い読みは楽しい。 細かい部分にまでホラを吹いていて、とても凝っています。
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