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コルチャック先生 の商品レビュー

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2021/08/15

小児科医で児童文学作家のヤヌシュ・コルチャック先生(1878-1942)が、孤児院の子供たちの手を携えながらワルシャワ・ゲット-を出て、トレブリンカ強制収容所のガス室で運命をともにするまでの柳田邦男氏翻訳による伝記絵本です。裕福なユダヤ系の家に生まれ育った子供時代に、貧民街で生活...

小児科医で児童文学作家のヤヌシュ・コルチャック先生(1878-1942)が、孤児院の子供たちの手を携えながらワルシャワ・ゲット-を出て、トレブリンカ強制収容所のガス室で運命をともにするまでの柳田邦男氏翻訳による伝記絵本です。裕福なユダヤ系の家に生まれ育った子供時代に、貧民街で生活する人々、とりわけ飢えた子どもたちの存在を知ったことが彼の人生を決定づけました。子どもの人権を守り育てることに生涯を捧げた気高い精神に深い感銘を受けてやみません。戦争犯罪の罪深さを知るうえからも、大人が率先して読むべき絵本です。

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2018/01/14
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コルチャック先生が日露戦争で従軍医として派遣された先が満州だったとは。「ゲットー日記」も探して読みたい。

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2013/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子どもの権利条約の父と言われるユダヤ系ポーランド人のコルチャック先生と孤児達の物語りで、最後は、子ども達とともに、ナチス犠牲になりますが、コルチャック先生の命をかけた子ども達への愛と情熱には感動と涙でいっぱいになることでしょう。 先生が書いた「ゲットー日記」も読んで戦争について考えるのもよいでしょう。 鹿児島女子短期大学: 教員 谷川知士

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2011/06/23

子どもの権利条約の父といわれるコルチャック先生。 コルチャック先生は幼い頃、迷い込んでしまった貧民街の情景に衝撃を受け、それがその後の人生に大きく影響与えます。 子どもたちが楽しく遊べる世界、苦しまないで生きられる世界をつくろうと思うのです。ユダヤ人の恵まれない子どもたちのため...

子どもの権利条約の父といわれるコルチャック先生。 コルチャック先生は幼い頃、迷い込んでしまった貧民街の情景に衝撃を受け、それがその後の人生に大きく影響与えます。 子どもたちが楽しく遊べる世界、苦しまないで生きられる世界をつくろうと思うのです。ユダヤ人の恵まれない子どもたちのための『孤児たちの家』をつくり200人もの子どもたちと一緒に生活し教育をしていきます。 しかし、第二次大戦がはじまりナチスドイツがポーランドを占領するとそこに住むユダヤ人たちは迫害されてしまいます。 コルチャック先生と子どもたちも例外ではありません。 そして、強制収容所に送られガス室で子どもたちと運命を共にします。 いろいろ考えさせられます。

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2023/12/14

幾度読んでも、コルチャックの人生は、悲劇であり、希望である。ワイダ監督の映画でも、そうだったが、最後、収容所に向かうシーンは、人間の尊厳とは何かを見事に伝えてくれる。

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2011/04/29

柳田邦男さんの翻訳絵本。 医者、児童作家、ラジオのパーソナリティという様々な顔を持つコルチャック先生。ポーランドのワルシャワで、ポーランド人やユダヤ人の孤児たちのための施設の運営もしていました。ナチス占領下、ユダヤ人のコルチャック先生も孤児院もゲットーに移され、まもなく絶滅収容...

柳田邦男さんの翻訳絵本。 医者、児童作家、ラジオのパーソナリティという様々な顔を持つコルチャック先生。ポーランドのワルシャワで、ポーランド人やユダヤ人の孤児たちのための施設の運営もしていました。ナチス占領下、ユダヤ人のコルチャック先生も孤児院もゲットーに移され、まもなく絶滅収容所への移送がせまってきます。高名なコルチャックには命が助かる道が差し出されますが、孤児たちを見捨てることはできないと、共にトレブリンカ収容所へ送られました。 子どもを一人の人間として尊重するというコルチャック先生の理想、教育実践は、のちに「子どもの権利条約」の精神となりました。

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