病気な会社の再生方法 の商品レビュー
<読後メモ> まずは社内向けの事業計画から作る 何でも変えようと思わない 数値目標以外はいったん計画書を忘れる 積極的に配置換えを行うのは役員や幹部。 日々現場を回る。朝礼や終礼には全て参加する ※社員説明会は業務終了後に残業代を払って実施
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著者はシステムを切り口として企業の経営コンサルティングを手がける。コスト削減や財務体質の強化、業務改善に対する提案を強みとする。企業再生、M&A案件等を数多く手がけた実績を持つ。 約15年の間、さまざまな業種業態の企業の再生現場に入り込み、経営に直接的に、または間接的に関わって...
著者はシステムを切り口として企業の経営コンサルティングを手がける。コスト削減や財務体質の強化、業務改善に対する提案を強みとする。企業再生、M&A案件等を数多く手がけた実績を持つ。 約15年の間、さまざまな業種業態の企業の再生現場に入り込み、経営に直接的に、または間接的に関わってきた。経営陣や社員の方々と一緒になって、20社程度の企業やプロジェクトの再生に携わってきた。 著者が再生を手がける際に、まず第一の目標として必ず提示していることは、持続可能な収支±0である。一時的になるのは再生とは言えず、それ以上を将来に渡って持続させることを目指している。 今までの企業再生に関する本では①企業再生法務手続き②企業再生関連の財務処理③借金返済の3つに焦点を当てたものが多く、経営の現場視点のものはあまり見当たらないと提言している。 本書は再生現場で経営者として苦闘してきた経験を、何らかの形で再生に関わる人たちが少しでも有効に活用できるようにまとられたものである。 本書の構成は以下7つ。 ①これが企業の再生を行なっていく手順 ②まず企業の現状を調査することからスタートする ③企業の財務状況をどぷか詳しくチェックする ④ビジネスモデルを改革していくにはどうするか ⑤改革を断行する事業計画を打ち出す ⑥再生のための事業計画を着実に実行する ⑦再生計画の実行を厳しく評価する 企業再生をテーマとした本は確かに多い。当たり前であるもほとんが客観的に書かれた本が多いものの、著者は実際に再生を任された企業の経営者や役員となり企業を再生まで導いている。そのプロセスが書かれておりどちらかというと主観的に書かれていることも多く臨場感たっぷりで説得力は大きい。 企業再生。程度はあれど、はじまりはマイナス。それもかなりの崖っぷちが多い。しかし、企業戦略という点ではそのプロセスはほとんどは変わらない。 ①DD等による現状の把握 ②あるべき姿の確認 ③①と②の把握の確認 ④課題及び解決策の立案 ⑤実行 ⑥修正 ⑦実行 という具合。 本書を読んで改めて企業再生の難しさを知ると共に最終的にはやはり「人」をどれだけ動かすことが出来るかに尽きる。 ひとつひとつのテーマについては項数の関係もあり深くはないものの全体を俯瞰するという点では多くの気付きがあった。
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