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五番目のコード の商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2023/03/18

ディヴァインの中でも名作と言われている作品らしい。フーダニットもので、いわゆる古典ミステリーに属しているのでしょうが、読みやすくて、登場人物が個性があって魅力的でした。主人公のほか、ヘレンやキャスリーンなどのヒロインも良かったです。犯人は、最後の最後まで、恥ずかしながら分かりませ...

ディヴァインの中でも名作と言われている作品らしい。フーダニットもので、いわゆる古典ミステリーに属しているのでしょうが、読みやすくて、登場人物が個性があって魅力的でした。主人公のほか、ヘレンやキャスリーンなどのヒロインも良かったです。犯人は、最後の最後まで、恥ずかしながら分かりませんでした。

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2017/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1967年の作品らしいが、今読んでも全く違和感がない。 というのも、電子機器がガジェットとしてはメインをしめる現代小説と比べて、一種、閉鎖状況のような街の中=人間関係に限定した犯人探しにして、それぞれのキャラに重きを置いてテンポよく話がすすめられている。 連続殺人と、それを追う主人公コンビの微妙な感情の機微も丁寧に描かれて、主人公の弱さに共感を持ちながら物語に入っていけた。 犯人の”叙述”の扱いも巧妙で、ラストの意外な犯人設定まで楽しめた。あまり知らない作家だけど、他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2016/01/23

とても分かりやすいミステリー。典型的なので安心して読めますが、犯人の見当がつきやすく、捻りは足りないかも。 どうしようもない主人公に耐えられるかどうかがポイント。私は始終いらいらしっぱなしで、何度も喝を入れたくなった…。

Posted byブクログ

2014/05/13

ジャンルとしては本格になるのだろうが、酒好きで下半身の方も些かだらしない新聞記者が主人公、という、ハードボイルドのテイストも強い1冊。 犯人の目星は比較的早い段階でつくかな。 ディヴァインは早めに特定出来るかすっかり騙されるかのどちらかだなぁ……。

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2012/04/04

小さなコミュニティで連続殺人事件が起こり、被害者全員を知っていて明確なアリバイが無かった新聞記者ジェレミーが容疑者として浮かび上がった。ジェレミーはかつて大きな新聞社で働きながら小説を書きそこそこの成功を収めたが、上司の裏切りによって職を失った過去をひきずっている敗残者。逆境に立...

小さなコミュニティで連続殺人事件が起こり、被害者全員を知っていて明確なアリバイが無かった新聞記者ジェレミーが容疑者として浮かび上がった。ジェレミーはかつて大きな新聞社で働きながら小説を書きそこそこの成功を収めたが、上司の裏切りによって職を失った過去をひきずっている敗残者。逆境に立ち向かう気概を持てない自分をもてあまし、自分と似たような負け組の人間に心を動かされそんな人たちとばかり付き合ってしまう。連続殺人事件の謎解きがメインですが、それと並行してジェレミーが自分を憐れみ逃げることをやめて人生と向き合ってゆく様がサイドストーリーとして展開します。サスペンスの要素もあり、意外な犯人についての解説も不自然なところが無く、面白かったです。

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2011/11/20

たしか Amazon のレヴューで評価が高いので買ったような記憶。読んでみるとその評価に納得。いわゆる「見立て殺人」調のストーリー展開ですが、どちらかというと主役の拗ねた記者が放蕩生活からなかなか足を洗えないことへの逡巡を見るほうが面白い。物語のなかで主人公は35才になるのだが、...

たしか Amazon のレヴューで評価が高いので買ったような記憶。読んでみるとその評価に納得。いわゆる「見立て殺人」調のストーリー展開ですが、どちらかというと主役の拗ねた記者が放蕩生活からなかなか足を洗えないことへの逡巡を見るほうが面白い。物語のなかで主人公は35才になるのだが、自分も今年そうなので、いろんな描写が身につまされる。「中年を払いのけるように」階段を一段飛ばしで上がるなんてところは涙ちょちょぎれる。そして大団円は男は戻るべきところに。そういう場所があるやつはいいですがね。

Posted byブクログ

2011/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

PTAの会合の帰宅中に何者かに襲われたジーン・ポラック。残された棺桶のカード。8人の人間を殺すと宣言する殺人者。2番目の被害者はビニー医師の妻。容疑者となった新聞記者ジェレミー・ビードル。3番目の被害者ゴードン・トラヴァースはジェレミーの擁護者であり上司。元恋人ヘレンとの関係。ジーンと接近するジェレミー。  2011年9月19日読了

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2011/07/07

ミステリとしてはまあまあ面白かったが、小説としては非常に退屈な作品だった。 そこそこ問題を抱えた人たちが、笑顔の裏で醜い本性を隠している。主人公も共感できるキャラにはなく、過去を処理できないまま惰性で現在を生きているといった、見ててイライラするタイプ。“殺人者の告白”が伏線にな...

ミステリとしてはまあまあ面白かったが、小説としては非常に退屈な作品だった。 そこそこ問題を抱えた人たちが、笑顔の裏で醜い本性を隠している。主人公も共感できるキャラにはなく、過去を処理できないまま惰性で現在を生きているといった、見ててイライラするタイプ。“殺人者の告白”が伏線になっているのだろうが、人間ドラマの割合が大きいため、推理のプロセスを愉しむミステリ本来の魅力を体感できなかった。 後半に慌しく解決したのは気になるが、本格のスタンスにブレがないあたりはさすがディヴァイン。ネタが小粒に思えるが、トータルで見るとやはり良質のミステリなのだろう。

Posted byブクログ

2011/07/17

帰宅途中の女教師が襲われた事件をきっかけに、次々と起こる殺人事件。死体には必ず棺のカードが添えてあった。 疑いをかけられた新聞記者のジェレミーは捜査に乗り出すが…。 謎解きとジェレミーと同級生の未亡人ヘレンの関係が紡ぐ物語。 殺人の犯人は比較的早いうちに見当がつく。 ただその動...

帰宅途中の女教師が襲われた事件をきっかけに、次々と起こる殺人事件。死体には必ず棺のカードが添えてあった。 疑いをかけられた新聞記者のジェレミーは捜査に乗り出すが…。 謎解きとジェレミーと同級生の未亡人ヘレンの関係が紡ぐ物語。 殺人の犯人は比較的早いうちに見当がつく。 ただその動機が腑に落ちないと言うか…。貶めたい相手がいるのに、何故ジェレミーがメインターゲットに摩り替わってしまったのか。 捜査過程での犯人のジェレミーへの態度と相まって首を傾げてしまう。 ラストのヘレンの行動も不可解で、子供が狙われているんじゃないかと強く思ったら、鍵を開けたまま出掛けないし、そもそも美容院の予約など取り消すだろうに。 話のために無理やりキャラクタを動かしたようだ。 うーん。素材は面白かったのに調理で台無しって感じかなあ。

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2012/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

事件自体は単純ですが、プロットの上手さが光ります。 登場人物達の描き方が丁寧で、嫌疑をかけられ、人生をやり直そうとあがく主人公の新聞記者がとても魅力的でした。 どんどん狂気を帯びていく犯人の手記も猟奇的で、推理、サスペンス、物語のおもしろさを兼ね備えた1冊だと思います。

Posted byブクログ