軍鶏侍 の商品レビュー
こ、これは!!!若くして、自ら隠居生活に入った剣士・岩倉源太夫。南国の小藩、園瀬藩に息づく人々の日々を静謐に描き出す筆運びがとても嬉しい…。(*^_^*) これも、「本の雑誌」5月号、めったくたガイドBY北上次郎より、手にとりました。 今月は本の雑誌月刊ですね。(*^_^...
こ、これは!!!若くして、自ら隠居生活に入った剣士・岩倉源太夫。南国の小藩、園瀬藩に息づく人々の日々を静謐に描き出す筆運びがとても嬉しい…。(*^_^*) これも、「本の雑誌」5月号、めったくたガイドBY北上次郎より、手にとりました。 今月は本の雑誌月刊ですね。(*^_^*) 野口卓さんという方、私はお初だったのですが、解説によれば、藤沢周平にによって時代小説に開眼、編集者や脚本、戯曲などを書かれた後、今ではこの「軍鶏侍」のシリーズを続けておられる、とのことです。 そして、その筆致は、藤沢周平の新作をもう二度と読めないファンにはとても嬉しい匂いを持ち、うん、とても楽しんで読むことができました。 主人公の源太夫は、闘鶏の美しさに魅入られ、そこから秘剣まで編み出したことで「軍鶏侍」と呼ばれている。そんな彼が、藩の政争に巻き込またり、若い妻をもらったり、道場を開いたり・・・。 北の海坂藩、南の園瀬藩、と言いたくなるような背筋の通った武士の生活の話がとても嬉しい。 そして、源太夫の老僕・権助がまた、実に実にいいんですよ。\(^o^)/ 「お前、うちに来る前は何をやっていたんだ?」と、源太夫からしょっちゅう聞かれるほどの、あらゆる分野における実体験を伴った知識(読んでいてここがホントに楽しい。へぇ~~、そうなのか、と新鮮な驚きをもたらしてくれると同時に、権助の人となりの奥行きの深さまで感じさせてくれる。)や、人間関係についての世知、また、時にドキッとさせるほど俯瞰的にものを見ているかと思えば、源太夫大事と熱い気持ちも!と、あはは・・私はむしろ、時々考えが浅いのでは?と思わせられる(だって、あれこれ、そんなに簡単なものじゃないでしょう!と、突っ込みたくなるんだもの。男の論理の浅はかさ、とまで言ったら言い過ぎ?)源太夫よりも権助の出番を心待ちにしてしまうほどだった・・・。(*^_^*) これはもちろん、続きを読まずばなりますまい。
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藤沢周平作品に魅せられ、時代小説に開眼した著者のデビュー作品。闘鶏をヒントに必殺剣を編み出した隠居剣士の物語。続編も読んでみようと思った。
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縄田氏の解説に、藤沢周平のオマージュでは無いかと云う人もあるが云々の一文があるがそうとも取れないことは無い。しかしいい小説。この作者を追って見たいと思う。
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新人らしい荒削りさもあるが、清廉な読後感を味わえる。 内容(「BOOK」データベースより) 二人が手を放すと同時に、軍鶏は高く跳び上がり、鋭い爪を突き出して相手の顔を狙う―。闘鶏の美しさに見入られ、そこから必殺剣まで編み出した隠居剣士・岩倉源太夫。その腕を見込まれ、筆頭家老から...
新人らしい荒削りさもあるが、清廉な読後感を味わえる。 内容(「BOOK」データベースより) 二人が手を放すと同時に、軍鶏は高く跳び上がり、鋭い爪を突き出して相手の顔を狙う―。闘鶏の美しさに見入られ、そこから必殺剣まで編み出した隠居剣士・岩倉源太夫。その腕を見込まれ、筆頭家老から呼び出しを受けたことから藩の政争に巻き込まれることに。そんな折、江戸で同門だった旧友が現われる…。流麗な筆致で武士の哀切を描く、静謐なる時代小説誕生。
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「軍鶏侍」野口卓著、祥伝社刊。軍鶏狂いで韜晦しているようで、頑なまでに武士な漢の粋な小説。鮮やかな情景描写と、登場人物群の佇まいの妙が秀逸。読後が気持ちいい一冊でした。
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30 2/20-2/21 久しぶりに読み応えがあった。 別に評論家の縄田の解説などに共鳴したわけではないが。
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