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伊上勝評伝 の商品レビュー

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2011/12/25

子供心をときめかせた昭和40年代のブラウン管の中に、なんとなくSFっぽい香りのした円谷プロの流れと、また違う土着的な等身大ヒーローの流れがあるのをなんとなく感じていました。それはテロップに出てくる東映という会社のカラーだと思っていました。東映って時代劇が売り物だったってイメージあ...

子供心をときめかせた昭和40年代のブラウン管の中に、なんとなくSFっぽい香りのした円谷プロの流れと、また違う土着的な等身大ヒーローの流れがあるのをなんとなく感じていました。それはテロップに出てくる東映という会社のカラーだと思っていました。東映って時代劇が売り物だったってイメージあるし。だけど、それは制作会社によるものだけではなくて、伊上勝という脚本家の紙芝居という原体験によるという息子さんの分析に大納得。そのシナリオの方法論が作詞にも生きた、という指摘も、なぜ昭和ヒーローのテーマソングに名作が多い理由として合点がいきました。それにまして、子供からの父を見つめる回想の濃厚さは必読。

Posted byブクログ