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なっちゃんの声 の商品レビュー

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2012/12/31

場面緘黙症の子供たちを理解して貰う為に書かれた本です。 場面緘黙症とは、特定の場所(学校など)や、状況(大勢の前で発表するなど)、人達(同級生や、喋らない事を知っている相手など)の前では声を出せなくなってしまう症状です。情緒障害の一つと言われていますが、認知度が低く、『喋らない...

場面緘黙症の子供たちを理解して貰う為に書かれた本です。 場面緘黙症とは、特定の場所(学校など)や、状況(大勢の前で発表するなど)、人達(同級生や、喋らない事を知っている相手など)の前では声を出せなくなってしまう症状です。情緒障害の一つと言われていますが、認知度が低く、『喋らないのは強情な為』などと誤解され、喋る事を強要されたり、おとなしく問題を起こす事が少ないので、放置されがちです。 学校で一言も喋らない子供がいると、「どうして喋らないの?」「病気なの?」と訊かれたり、「『あ』って言ってみて!」「喋らないと通してあげないよ」などと言われたりします。それが、場面緘黙症の子供にはとても辛いことだと知ってほしいです。 『喋らない』のではなく『喋れない』のです。 お話をしたいと思っていても、声が出せなくなってしまうのです。 『喋らないと』と思えば思うほど、声が出なくなってしまうのです。 この『なっちゃんの声』は、場面緘黙症の子供たちの気持ちが書かれています。 もちろん、場面緘黙症の子供にも色々な子供がいて、なかには「わたしはなっちゃんとは違う」という思いを抱く子もいます。 なっちゃん=場面緘黙児、ではない事は、承知して欲しいと思います。 「喋りたいのに喋れない」という思いを抱く子供もいれば、 「喋れないけど、みんなの話を聞くのが好きだから楽しい」と、楽しんでいる子供もいます。 けれど、場面緘黙症を知らない子供たちや保護者、先生などには、場面緘黙症を知る入門書になりうる本だと思います。

Posted byブクログ

2011/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自戒をこめて もしも、声が出たときは「あ、しゃべった」と言わないでくださいね。とてもドキドキして、また声が出なくなってしまうかもしれません。

Posted byブクログ